不倫をやめたくて、やめたくてやめたくて、でも、どうやったらやめられるのかがわからないくらい、なかなかやめることが出来なかった。
ハマらない不倫とハマる不倫があってね。
この時はハマっちゃったから、続けるも辛い、やめるのも辛い、で、どうしたらいいのかわからなかったから、ズルズルと関係が続いてしまい、苦しさもズルズルと続いた。
ただ、このままでいいとは思っていなかった。
人を騙しているわけだし、このままだとわたしにも未来がないわけで。
よくよく考えると、どっちにもイイ顔している男なんかで本当にいいのか?と、思うようにもなってきたんだよね。
いや、正確には、いつもいつも思っていたよ。どっちにもイイ顔している男なんかで本当にいいのか?って。
でも、
「家族と居てもいつもオマエのことで頭の中いっぱいだよ」みたいなことを言われるとさ。。。。
脳が溶けるんだよね。
会えなくても大丈夫
離れていても繋がってる
って、自分で自分を洗脳させていたんだよ。脳が麻痺していったんだよ。
今考えると、『だからなんだよ』っつー言葉だらけなんだよ。
まあ、どちらかも選べないような男に夢中になっていた自分の心の弱さなんだけどさ。
で。
自分で洗脳した自分の脳を麻痺状態から解放するには、自分でルールを決めて実行するしかないわけです。
もう、終わりにする。
そのためには、会わない。連絡も取らない。
と。
それまでも、何度もそう決めてチャレンジしたけれど、途中でやめちゃったんです、心が挫けて。
連絡きたら会っちゃうし
メールきたら返信しちゃうし
チャレンジ失敗を何度も繰り返した。
自分の心の弱さを言い訳にしてね。
だからこそ、本気が要るチャレンジだった。
だからと言って、急に嫌いになることはできない。それができたらこんなに苦しまない。
そこでわたしが実行したのは、好きをやめないで好きは好きのまんまでいようということだったんだ。
忘れようとするから苦しくなる。
忘れようとするから会いたくなる。
だから、無理に忘れることはしないことにした。
もう会わないし連絡も取らないけど、完全にわたしの中から男性への思いがなくなるまで、好ききろうと決めたんだ。片想いでいたんだ。
そう決めるとさ、決めた途端に、まあ邪魔が入るのよ。
急にプレゼント持って目の前に男性がやって来たりさ。
別れの危険を察知したのか、急にデートの誘いが増えたりさ。メールが増えたりさ。
でも、もう決めたんだよ。別れるって。
もう騙されない。わたしは騙されない。
わたしがどうしたいのか、全てはそれだけ。
わたしは、もうあんな苦しい恋愛はしたくない。ただ、それだけ。
本当はどれだけ会ってしまいたかったか。
どれだけ『このまま2番目でもいいんじゃないか?』と負けそうになったか。
でも、
その一瞬の誘惑で、後の時間をものすごくものすごく後悔することだけはもうイヤだったから。本当にイヤだったから。
そこからは自分との戦いでね。3年掛かった。
自分の中でしっかり終わらせることができるまで、本当に苦しい3年だった。
でも、3年踏ん張ったからこそ、歯を食いしばったからこそ、あの苦しみから抜けることができたんだ。
***
決めたなら、それに向けて必死にやる。
何年掛けてでも。
何千回も何万回もいちいちモヤモヤチクチク反応するけれど、その反応を怖がって逃げていたら変わらない。決めただけでは何も変わらない。
だからいつも言うでしょ?
みんな、苦しくなって途中で内観やめるんだって。
やめるのがダメなんじゃないよ。
辛さに耐える必要もない。
でも、だからと言って、これから先が今までのままでいいとも思っていない。
じゃ、同じ『苦しい』なら、どちらを選ぶのか。
今までとは逆を選んでみる。
それを、ひたすらやってみる。
んだ。
狭い頭の中でやることじゃない。
全身でやるの。自分自身で。