今年大流行しているマイコプラズマ肺炎とは
今年マイコプラズマ肺炎が猛威をふるってる
ってご存知でしたか
「そうだったのか!学べるニュース」による情報ですが、
今年のマイコプラズマ肺炎年間報告数は
過去10年でも最多。13000人を超えているとか。
(11月20日現在)
患者の年齢別の割合は、0~9歳が66.2%、
10~19歳が18.0%(国立感染症研究所データ)
と大半はお子さんです。
マイコプラズマ肺炎とは、
病原体マイコプラズマが原因の肺炎のことです。
死に至ることがあったり、
病原体が血液から他の臓器に転移して
肺炎以外の病気になることもあるのですが、
その反面、初期症状はとても軽いのが特徴です。
主な症状としては・・・
38~39℃の熱
倦怠感
強い咳
風邪ととても似ていているため、
病院に行かず症状を悪化させてしまうこともあります。
風邪とは、呼吸時に口から吸い込んだ病原体が
上気道(喉から上)で感染して起すものです。
風邪との見極め方は…
風邪は喉から上に炎症を起すので、
鼻水が出ることが多いですが、
肺炎は肺に炎症を起すので、
鼻水は出ないことが多いです。
痰がでない乾いた咳が特徴です。
咳が1ヶ月以上続くことが多いです。
Pトンが以前感染した時は、
3ヶ月間咳が続きましたヾ(。`Д´。)ノ
人によっては8ヶ月間くらい続くようですよ。
鼻には生体の防御機構があり、
病原体を鼻毛でブロックしたり、
粘膜でキャッチしたりしています。
風邪をひくと、炎症を起し、
この防御機構が破綻してしまうので、
別の病原体が鼻を通って気管支や
肺の奥まで届いて感染を起すことがあります。
風邪から肺炎を発症しないよう注意しましょう!
この疾患は飛沫感染でうつります。
ですからマイコプラズマ肺炎のかかっている人が
咳やくしゃみをして、マイコプラズマが付着したしぶきが
他の人の鼻や口から入って吸い込むと、感染してしまうのです。
咳の飛沫は約2m拡がり、
飛沫が拡がるスピードは新幹線並の、
時速200~300Kmだそうです。
(くしゃみはもっと拡がる)
今年の大流行の原因はわかっていないそうです。
もともと冬に多く発生しますが、
今年は6月頃から流行しているので
気温や湿度が原因とはいえないそうです。
感染力はインフルエンザに比べて弱いですが、
人から人へと感染しやすくなる特徴があります。
それは、感染しても症状がでるまでが遅いこと。
インフルエンザの場合、感染してから
1~3日後に症状がでますが、
マイコプラズマ肺炎は感染してから
症状が出るまでになんと2~3週間かかるため、
この潜伏期間中に病気をうつしてしまいます。
また、症状があらわれてからも
風邪と症状が似ているので、
そのまま集団生活を続けることで
周りの人にうつしてしまうのです。
マイコプラズマ肺炎に効く医療用医薬品
(マクロライド系抗生物質)はありますが、
子供には強すぎて投薬できないため
お子さんには治りにくく、蔓延にもつながっています。
また、マイコプラズマは薬から身を守るために
変異をすることがあり、薬が効果を示さない
マイコプラズマ(マクロライド耐性肺炎マイコプラズマ)
もあるのです。
マイコプラズマが流行している今冬、
感染しないようしっかり予防することが大切です。
マスクの装着、うがい、手洗い※を徹底し、
病気に抵抗できるように、しっかりバランスよく食べて、
よく寝るようにしましょうね。
※洗い残しのないよう、指輪や腕時計を外し、
指のまたもしっかり洗いましょう。また、
濡れたままの手はばい菌がつきやすくなるので、
水気をとり、しっかり乾かすことが大切です。