ここが iBT TOEFL の峠です。
設問3と同様に、45秒で文章を読み、音声を聞きメモをとり、15秒で考え、60秒で答えるものですが、音声の部分が会話でなく、講義となり、全体のテーマがアカデミックな内容なので、相当ハードです。
100語程度の文章ですが、テーマがアカデミックな内容、そして講義の話しに続くので、タイトルから推測しながら一気に読みこまないと、時間切れになる可能性も。要点に下線を引かず不明単語は振り切って、45秒集中して読みこみます。
もちろん、本試験までにはストップウォッチを使い、速読やアカデミック単語を辞書で調べ、強化を図ることは言うまでもありません。特に、リーディングやリスニングの内容がそのままスライドされ、それらをスピーキングでまとめるという感じです。
音声内容は、会話ではなく、アカデミックな講義となるので、実際の大学のものに近く、大学の講義は60分以上ありますが、その中で教授が板書しない口頭の内容をメモるという練習です。
英語を理解するというより、英語で言われている背景知識を理解するという本質的な理解が求められるので、まずは、読む、聞く、という基本動作を練習していることが前提です。
前置きが長くなりましたが、速読テクニックや速記テクニックは、今後の課題としてリーディング、リスニング学習の中で意識的に取り入れて下さい。設問4でのスピーキングでは、文章にある筆者の見解に対する教授の見解をまとめることが求められます。例えば、
<文章に対する教授の支持案を聞かれる場合>
● The professor discusses the issue of -----. Summarize the points she makes in the lecture and explain how she further supports the points made in the reading.
●The professor describes ------. Explain how the information she provides supports the information presented by the author of reading.
<文章に対する教授の反対案を聞かれる場合>
●The professor offers an explanation for why ------. Explain his view in contrast with that taken by the author of the reading.
●The professor describes the consequence of ------. Explain her view and how it differs from the points made in the text.
上の2つは、文章に対する教授が指示する内容をまとめるもの。下の2つは、文章に対する教授が異なる見解をもつ内容をまとめるもの。なので、文章の主張と教授の主張を比較しながら基本パターンを使って要旨を展開させます。
<文章に対する教授の支持案を聞かれる場合、その解答>
●The professor agrees with the main point of the reading and offers some further reasons to support the idea that -------.
First of all,the professor says that ------.
Next, the professor goes on to compare --------.
The fact is that ------.
Thus, according to the professor, ------.
●The reading explains that ------.
According to the professor, he states that ------.
Because of -----, it said that -------.
Now, the professor. supports the idea that -------..
<文章に対する教授の反対案を聞かれる場合、その解答>
●The professor disagrees and she especially takes issue with the assumptions made in the reading.
First, it assume that ------.
By contrast, the speaker argues that ------.
Second, the reading assumes that ------.
Conversely, the speaker argues that ------.
Finally, the reading assumes that -----.
Becuase ------, it reslusted that -------.
●According to the reading, ------.
The professor, on the other hand, mentkons that ------.
The reading states that ------.
However, the professor points out that ------.
The professor concludes by saying that ------.
ある程度、教授が講義内容を支持するか、反対するか、により、答える雛形を用意しておき、メモした内容をあてはめるような形で展開し、自分のフレーズパターンが確立できたら、自分の言葉でアレンジしながら答えるように、繰り返し練習するが王道かもしれません。
アウトプットの練習として、演繹的な文章組成をライティングで練習し、それらを噛み砕いて暗唱した上、空で音読しながら、説明できるくらいの練習が必要になるかもしれません。普段、馴染みのないアカデミックな内容なので、そのハードルは決して低くないでしょう。
ただし、このスピーキングは、実際に現地学校へ入学してからすぐに向上します、おそらくどのスキルよりも早く。話す、という行為は、日常生活の中で必須であり、外国では日本語を話す機会が、ジャパニーズレストランを除き、なくなるので、それだけスキルの大きな影響を与えているだけなのです。
母語が干渉し、英語ができないというのは、日本人だけではありません。英語と日本語の相性が悪いので、日本語を使わないという環境にわれば、嫌でも話せるようになります。そして漢字を忘れます。
この設問4ができるようになれば、海外大学の授業にもしっかりついてゆき、楽ができるので、今苦しむか、後で苦しむか、いつ苦しむかはあなた次第です。