使える英語普及協会

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●ガラパゴス的英語感を捨てよう●   安河内 哲也


安河内的、セブ島留学のススメ

私は、中学生から中高年まで外国に行って英語を使う環境を体験するべきだと思っています。必要性が無い環j.境で英語を学ぶ、勉強として学ぶ、テストで点を取る為の英語をしていると、何の為の英語か分からない。外国に行って英語を勉強するべきだと思います。

アメリカやイギリスに行けと言っているわけではありません。英語というのは、現在は世界共通語である。世界の人がつながっていくツールです。もし、あなたが、アメリカ人とだけしか英語を話さなかったならば、英語の本質を見失うと思います。一度は、英語を世界共通語として話している環境の場所に行く事が大事だと思います。そう言う意味でも、セブ留学はオススメです。
フィリピンの先生は、怖くない。

これはとても大事な事です。日本人は、ネイティブが素晴らしいという、イメージが植え付けられていますが、アメリカ人の先生の90%は外国語を習得した経験がない。それにひきかえ、フィリピン人の先生は、先生ですら、相当の苦労をしてきている。外国語として使うということを理解しているんですね。

英語学習者に優しい。自分たちも苦労しているので、気持ちがわかる。生まれたときから話し、外国語の一つも話せない人に教えてもらうより、苦労したひとに習うのは、いい。また、気軽さもとても大事です。4時間の直行便、シャツと短パンとビーチサンダル、小さなスーツケース一つで来られる国。安全だし、人が優しいのがセブの特徴ですね。

そして、先進国では知る事ができない社会の仕組み、格差の問題、教育の問題が間近で見る事ができる。先進国では英語を学ぶだけになってしまいがちです。ここでは、英語を武器に、世界で活躍したいと思っている人の姿を見る事ができることで、英語を学ぶモチベーションに火をつけることができるのも大きな利点です。



世界言語としての英語を身につけよう

世界の人たちを結びつける言葉が、英語。例えば、ウクライナ人とロシア人と、カンボジア人と、ネパール人が平和について語る時、そのときに使われるのは英語です。国際共通語としての英語。語彙が制約された、誰でもが分かる言語なんです。決して、アメリカ人イギリス人が話す日常的に話している言葉が世界共通語ではない。彼らが日常的に話す言葉はとてもスラングが多い。そして語彙、イディオムが世界の人たちが分かるレベルを超えている。

ほとんどの日本人にそのレベルは必要ありません。世界共通語として、流暢すぎる英語やスラングの多い英語を話すのは、逆にマイナスになります。オリンピックの誘致活動の際の安倍総裁や猪瀬さんの英語が素晴らしかったのは、なぜか?聞いている人は、世界の人。ネイティブの英語は、世界の人たちに通じない。

ノンネイティブの人たちとの言葉。ゆっくり、誰にでも分かる、目ぶり手振りを交えてね。それが、世界の人の心をつかんだ。ああいう英語を目指すべきだと思います。世界でビジネスをするとか、世界で、英語をつかって学問する際も、まずはフィリピン人レベルの英語をマスターすることから始めるといいと思います。


時代遅れの英語感

日本人の英語学習感は、おそらく数十年世界に遅れていると思います。なぜか?ネイティブレベルにならないといけないと思っている。

私は、30数年英語を専門に仕事しています。それでもネイティブスピーカーみたいには話せない。必要性も感じない。英語は、外国語としての道具です。現在世界で英語を話している人の50%以上は、ノンネイティブスピーカー。英語は、すでに世界のノンネイティブスピーカーの言語になっています。

日本人は、「ネイティブスピーカー」という言葉に憧れすぎている。欧米コンプレックスがありすぎる。言語に優劣をつける思考、発想、アメリカ、イギリス思考の英語感は複言語主義の世の中では、もう時代遅れです。

日本だけにある、ガラパゴス的な英語感は捨てよう。英語がどんな言語か知ろう。まずはセブに来てみてください。世界共通語としての英語を知るには、自分で体験しなければわかりません。


私のパラダイムシフト

学生時代、私も同じ体験をしました。私は上智の英語学科で、帰国子女が多い中、自分の英語を恥じていた。これではいかん!とアメリカに留学に行きました。でもアメリカ人とは萎縮して、全然話せなかった。一ヶ月後くらいに、旅行に参加して、色んな国の人とBBQした時、みんなでたらめな英語で国際問題について議論していたんです。

みんな僕よりもずっと下手だった。自分もでたらめ英語でいいんだと、その時思いました。ノンネイティブの世界の英語に触れた瞬間、ドンドン話せるようになった。私のパラダイムシフトだった。帰国してからも、ガンガンプレゼンができるようになりました。発音チェックしているわけではない。三単元のSがついているかどうかなんて、どうでもいい。世界の人たちは、全く気にしていない。大事なのは、内容がおもしろいかどうか。日本人が見ているところが違うだけ。

ネイティブ英語なんて、いきなり大リーグでホームラン打つようなもの。草野球で勝つのも大変なんです。でたらめでいい、30年くらいしゃべってると、三単元の文のSも、そのうち付くようになりますよ。





法人設立のご挨拶

このほど、英語教育の練達の実践者8名が集い、志をひとつにして新しい法人 を立ち上げることにしました。

その名も、「一般社団法人 使える英語普及協会」。メンバーは、以下の通り です。
代表理事は、元国会議員の井上和雄と、作家の晴山陽一。

6人の理事は、英語教育改革の旗手である安河内哲也、大学における実践者で ある斎藤裕紀恵、ジャーナリストで国際経験豊かな菅原秀、教育システ ムの構 築と実践活動を進める2人のプロフェッショナル、各務乙彦と米原幸大、そして 出版と情報発信の専門家である小見勝利。

この8人の共通の思いは、議論よりも実践を重視し、何よりもフットワークの よい団体を目指すことです。

さらに、顧問には日本の英語教育を40年間にわたって主導してこられた先駆 者、小池生夫先生にご就任いただきました。

この団体は、単なる情報発信が目的ではありません。大改革期にある日本の英 語教育の質の向上を率先して推進すると共に、現場から発信されるさま ざまな 問題の解決に泥臭く立ち向かっていこうと考えています。

どうか今後の活動に注目と応援をよろしくお願いいたします。

              一般社団法人 使える英語普及協会代表理事  晴山陽一