私たちツインレイ夫婦の
出逢いと別れと
サイレント期間を経て
再会した実話を
小説仕立てで書いたお話です。
藤田先輩から電話があった次の日、香は山川君にその事は言わないようにしていた。
と言うのも、心配をかけたくなかったからだ。
そしてその日の夜も、また藤田先輩から家に電話がかかって来た。
香は嫌だなと思っていたが、「もう電話しないで下さい!」何て事は、口が裂けても言えない。
それに嫌な態度をとって、藤田先輩の機嫌を悪くしてしまったら、2人とも何をされるか分からない。
…とにかくここは穏便に。
と思いながら、香は頑張って楽しそうに藤田先輩の話しを聞いていた。
内容は、特にどうでも良い内容だった。日常の普通の会話。
恋人同士でもないのに、何なんだこの時間は?
と思いながらも、とにかく藤田先輩を怒らせてはいけない!と香は思っていた。
何日か藤田先輩との電話が続いたある日の事。
山川君達は、ついに先輩達に呼び出された。
殴られるのを覚悟で行ったが、藤田先輩が今回は無かった事にしてやる!と言って、殴られずに済んだのだ。
…どう言う風の吹き回しだろうか。
不良のゆう先輩の妹と私が、親友だった事で今回しばくのをやめておいた、と言う事を言っていた人もいるが、本当の理由はよく分からない…
何がともあれ、山川君達が先輩達に殴られずに済んで良かった。
と、香はホッとした。
それに、藤田先輩からの電話も、もう無くなるのではないかと思っていた。
…しかし、その後も藤田先輩からの電話は続いた。
そして、何度か電話が続いたある日
藤田先輩が
「山川と別れて俺と付き合ってや!」
と言ってきた。
少し驚いたが、本気では無いだろうと香は思った。藤田先輩に彼女がいる事を知っていたからだ。
「でも先輩、彼女いるって言ってましたよね?」
以前の会話の中で、他の学校に付き合っている彼女がいる。と言う話しをしていた。
「彼女と別れるけー、付き合ってや!」
藤田先輩から彼女の話しはあまり出て来なかったが、たまに彼女の事を聞くと、今の彼女とあまり上手く行っていないのか、あまり好きじゃない様子だった。
「いや〜、それは困ります…。」
香は、困った様子で答えた。
「いいじゃん!山川と別れてや!」
香は、誰に何と言われても山川君と別れる気は無かった。
「いや、別れませんよ!」
と、はっきりと断った。
一瞬、怒らせてしまったかと思ったが、意外にも怒ってはいなかった。
その場は何となくで終わったが、その後も懲りずに藤田先輩から家に電話がかかって来ていた。
つづく…
