猟奇殺人が頻発して、最後に・・・。


感想としては凄いな、と。

色んな知識がちりばめられていて、
読んでいる事を飽きさせない。

次どうなるの?というのではなくて、
単に読み進めてしまう。

面白い面白くないで言えば、
とても面白い。

けれど、
こう言った系統を読んだ事がないかと言われれば
『ある』。

猟奇的な話で言えば、
江戸川乱歩だったり、
残虐趣味?で言えば、
平山夢明
だったり。

ある意味オールマイティな作品過ぎて、
癖がないように思えた。

けれど、どこかで穿った読み方をしていたのは事実で、
それは期待の裏返しであると思っている。

この著者はとても頭のいい人だと思う。

だから、どういう風に書けば人が驚いたり、
感動したり、物語に没入するかが分かっているんだと思う。

だから、その企てが見えてしまうような気がしてしまう。

これだけの作品を書けるのだったらまだまだこれから良作を生み出していくのだろう。

この作家の10作目がどのような変化を遂げているのか
それは是非とも知りたい。

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