積読本崩し。

デザインに関して広くて浅いエッセイ。

こんなのもあったんだ。とさらりと知識の隙間を埋めて行くような読感。

鼻に付くのは、日本のデザインが世界に与えた影響を述べる部分だ。

事実を超えて、研究者を超えて、一個人の意見にまで霧散しているかのように思えた。

勿論、そうでないところもある。
だから余計に、統一感のなさに著者の色を感じることができなかった。

面白い、面白くないで言えば、面白くない。でも、わかりやすい。でも、浅い。

デザインの概略の概略を一掴みして、そこからさらに枝葉を伸ばして行くような読み方に適しているように思える。

けれど、
デザインの世界で生きている人間が知識から入るとは考えにくい。
ましてや、学生なら尚更だ。

ただし、この程度は一般教養として持っておくのは決して損ではないだろう。





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