まえがきが読む気を削ぐのでまえがきは読まないほうが良い。

いや、最初の方では結構ちりばめられているので、
最初の章は安全をみて読み飛ばしても構わない。

面白い事も書いてあるし、決して勉強にならないわけではない。

けれど、本は『読む』ものだから、
読む気を削がれる部分は避けた方が良いだろう。

次の章になればそれもいささか和らぐ。

といっても、それ相応の読み方に切り替えていたからかもしれない。

本屋で積み上げられていた記憶があったので、
読んでみたが、内容云々以前の問題で駄目。

じゃぁ、内容はつまらないのかと言えばそうではない。



面白い。



日本という極東の国独特の思考、民族性を歴史から文化から
わかりやすく解説してくれる。

この本で疑問を抱く事は著者によって認められていない。
正確にいえば、解答を示してはいないので、
疑問があるならば自分で調べるしかない。

じゃぁ、何を読むのかと言えば、
触りよく言えば
『セレンディピティ』だろう。

多種多様な例を挙げていくなかで、
キラリと光るものがある。

それは私にとっては
親鸞でありこんにゃく問答であり、弟子と師の関係であり、
とあげればそこそこ出てくる。


けれど、まえがきのような事を書いているこの著者の作品を二度と読む事はないだろう。


日本辺境論 (新潮新書)/内田 樹

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