貯めない書き続ける事は難しい。

これからの作品に『ドグラマグラ』と『夜と霧』が控えている身としては、
そろそろ消化し始めないと間に合わない。

大体、試験勉強はじめなきゃ。


という事で、
凄く中途半端な感想。


親鸞の説いた絶対他力とはなんぞや?
と言う部分を精査しながら、ある極小の点まで論を突き詰めていく。

その果てにあるものが
『絶対他力』であり、『悪人正機』である。

これは決して親鸞の思想の解説書ではない。

著者が時間を時代を超えて親鸞へ挑んだ書である。

わかりやすくもなく、読みやすくもない。

けれど、著者が迫る親鸞の姿と
親鸞が『絶対他力』へと迫っていく姿は
どうにも重なる。

100人惨殺した人間こそが
浄土へ行ける。

この思想の凄まじさを体験するにはもってこいの一冊と言えるだろう。

私には行けそうにない。

だから、たどり着いている。

それが
『絶対他力』


最後の親鸞 (ちくま学芸文庫)/吉本 隆明

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