丁度、その日は本を持って出社しなかったので、
社長が読み終えた本を借りてきました。
とても簡単な本で、
内容もどうってことない物語。
でも、語り部の『アイズ オブ ファイヤー』の言葉には
印象的なものが多い。
ネイティブアメリカンのことはあまり知らないけれど、
彼らの事を私は尊敬しています。
なぜなら、
いつか読んだ本に、こんな内容の事が書かれていたからです。
『私たちは太陽が昇るための祈りを毎朝行います。
科学で太陽が昇るメカニズムが証明されていたとしても、
もし、私たちが祈らない事で太陽が昇らなかったら、
大変な事になってしまう』
と言うような内容。
信じている事に対して常に真摯で在り続ける事、
世界との関わり方を腹にすえている事。
言葉にするとそんな感じでしょうか。
彼らの行為を『無意味だ』と判じる方もいるでしょうし、
科学的な側面から見れば『無意味』でしょう。
彼らが祈らない事で、
太陽が昇らない事はないし、
彼らが祈らなくても、
太陽の心配をする人はほとんどいないでしょう。
けれど、彼らは確かに世界と関わっている。
ここでいう『世界』とは国境でわけ隔てられた国々の総称ではなく、
『全て』と言い換える事が出来ます。
けれど、その『全て』だって曖昧模糊とした
ファンタジーですらあり得る。
もう少し、身近にすれば、
『自然』
この自然との関わり方がとても純粋だと思うのです。
まぁ、この『純粋』だって見方を変えれば、
今の文明を気付いてきた人間の自然に対する接し方だって、
純粋なんですけど、
人間だって動物じゃん?
別に知性があったって、理性があったって、
それで三角形の頂点にいるわけじゃないじゃん?
という観点から世界を見つめ、世界と関わっている彼らは
ふとすると、あらがいきれない病に
呪術で対抗し、効果があげられず、滅んでいく事もある。
そんな姿に時代遅れな感性を、知識を感じずにはいられませんが、
まだ暗い地平線の向こう側に向かって
祈りをささげている姿はとても美しいもののように思えます。
巻頭で、
インディアンにあこがれる日本人が多いが、
インディアンである事を思い出してほしい。
そんな感じの言葉が書いてありました。
少しだけ誇らしい気持ちになったけれど、
まぁ、その言葉は筋からはかけ離れているかなと。
結局、モンゴロイドである事で、ネイティブアメリカンである。
というのなら、文中でも言われている、
大地に線を引き、所有者を決めた白人と変わらない事になってしまう。
言いたい事はわかるけれど。
何かが正しくて、
何かが悪いと言う事ではなくて、
今の日本の時勢に合う本なのかもしれない。
なぜか?
それは『芯』ではないだろうか。
心に芯を持つ事で、世界とのかかわりを
明確にしていく。
それほど、世界は単純ではないけれど、
今ほど複雑ではないはずだ。
少しだけシンプルにするだけで、
視野が広がる。
無数に広がるネットワークの線上を
走るだけでなく、
その網目にある物事に目を向けていく。
今まで横目でしか見てこなかったものを
正面から見つめようとしている。
気のせいかもしれないけれど、
今、日本人の意識は
少しずつ、変化しているような気がする。
それがどういう事かはわからないけれど、
わからない。
という答えが今のところ正解だと思う。
虹の戦士/William Willoya

¥1,470
Amazon.co.jp
社長が読み終えた本を借りてきました。
とても簡単な本で、
内容もどうってことない物語。
でも、語り部の『アイズ オブ ファイヤー』の言葉には
印象的なものが多い。
ネイティブアメリカンのことはあまり知らないけれど、
彼らの事を私は尊敬しています。
なぜなら、
いつか読んだ本に、こんな内容の事が書かれていたからです。
『私たちは太陽が昇るための祈りを毎朝行います。
科学で太陽が昇るメカニズムが証明されていたとしても、
もし、私たちが祈らない事で太陽が昇らなかったら、
大変な事になってしまう』
と言うような内容。
信じている事に対して常に真摯で在り続ける事、
世界との関わり方を腹にすえている事。
言葉にするとそんな感じでしょうか。
彼らの行為を『無意味だ』と判じる方もいるでしょうし、
科学的な側面から見れば『無意味』でしょう。
彼らが祈らない事で、
太陽が昇らない事はないし、
彼らが祈らなくても、
太陽の心配をする人はほとんどいないでしょう。
けれど、彼らは確かに世界と関わっている。
ここでいう『世界』とは国境でわけ隔てられた国々の総称ではなく、
『全て』と言い換える事が出来ます。
けれど、その『全て』だって曖昧模糊とした
ファンタジーですらあり得る。
もう少し、身近にすれば、
『自然』
この自然との関わり方がとても純粋だと思うのです。
まぁ、この『純粋』だって見方を変えれば、
今の文明を気付いてきた人間の自然に対する接し方だって、
純粋なんですけど、
人間だって動物じゃん?
別に知性があったって、理性があったって、
それで三角形の頂点にいるわけじゃないじゃん?
という観点から世界を見つめ、世界と関わっている彼らは
ふとすると、あらがいきれない病に
呪術で対抗し、効果があげられず、滅んでいく事もある。
そんな姿に時代遅れな感性を、知識を感じずにはいられませんが、
まだ暗い地平線の向こう側に向かって
祈りをささげている姿はとても美しいもののように思えます。
巻頭で、
インディアンにあこがれる日本人が多いが、
インディアンである事を思い出してほしい。
そんな感じの言葉が書いてありました。
少しだけ誇らしい気持ちになったけれど、
まぁ、その言葉は筋からはかけ離れているかなと。
結局、モンゴロイドである事で、ネイティブアメリカンである。
というのなら、文中でも言われている、
大地に線を引き、所有者を決めた白人と変わらない事になってしまう。
言いたい事はわかるけれど。
何かが正しくて、
何かが悪いと言う事ではなくて、
今の日本の時勢に合う本なのかもしれない。
なぜか?
それは『芯』ではないだろうか。
心に芯を持つ事で、世界とのかかわりを
明確にしていく。
それほど、世界は単純ではないけれど、
今ほど複雑ではないはずだ。
少しだけシンプルにするだけで、
視野が広がる。
無数に広がるネットワークの線上を
走るだけでなく、
その網目にある物事に目を向けていく。
今まで横目でしか見てこなかったものを
正面から見つめようとしている。
気のせいかもしれないけれど、
今、日本人の意識は
少しずつ、変化しているような気がする。
それがどういう事かはわからないけれど、
わからない。
という答えが今のところ正解だと思う。
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