『クライマーズハイ』から数年。
面白い事間違いない、絶対の安心感を持って読める著者だけに
なんとなく手が伸びていませんでした。
いや、それじゃ、納得できないか。
読書の面白さの一つに、自分が思いもよらなかった感情を抱く
というのがあると思うんです。
中華丼を食べに行こうとずーっと中華丼の事を考えていると
中華丼を食べた気になってしまって、
お店に着いた頃には日替わり定食でいいや。ってなってしまう事ってないですかね?
クライマーズハイが飛びぬけて面白かっただけに、
あの熱中ぶりとまでは行かなくても嵌ってしまう事に抵抗があったのかもしれません。
今回はちゃちゃっと読むことを前提に本を選んだので、
熱中しすぎない事を念頭に置きながら読み進めて行きました。
これが、面白い。
流石!
章ごとに視点が変わって一人の妻を事した警察官について考察していくのですが、
不思議なくらいに読んでていて煩わしくない。
ほとんど同じ内容の繰り返しにも関わらず。
焦点は犯人と犯人の空白の二日間。
でも、皆が皆同じ感想をを犯人に抱き、空白の二日間も大して埋まらない。
でも、読めてしまう。
その繰り返しが犯人に対する感情を登場人物たちと同化するかのような
刷り込みになり、最後の章ではその場にいる一人として、
その状況を眺めている。
もちろん、涙を流して。笑。
今読んでいる本の一つにアフリカアンダーグラウンドというのがあるのですが、
これとは全くの対極に位置していると思われます。
そのうち(笑)読み終えた際にはまた書くことになるでしょうが、
小説家の力量と言うのは感想に素直に現れてくるのだと思いました。
と書きながら、
両者を比較してみると
読者を一人ぼっちにさせない事があげられると思います。
半落ちは主観で物語が進んで行きますが、
その主観が読者をほおっておかない。
それが何故かピンとこないのでしばらく考えてみます。
半落ち (講談社文庫)/横山 秀夫

¥620
Amazon.co.jp
面白い事間違いない、絶対の安心感を持って読める著者だけに
なんとなく手が伸びていませんでした。
いや、それじゃ、納得できないか。
読書の面白さの一つに、自分が思いもよらなかった感情を抱く
というのがあると思うんです。
中華丼を食べに行こうとずーっと中華丼の事を考えていると
中華丼を食べた気になってしまって、
お店に着いた頃には日替わり定食でいいや。ってなってしまう事ってないですかね?
クライマーズハイが飛びぬけて面白かっただけに、
あの熱中ぶりとまでは行かなくても嵌ってしまう事に抵抗があったのかもしれません。
今回はちゃちゃっと読むことを前提に本を選んだので、
熱中しすぎない事を念頭に置きながら読み進めて行きました。
これが、面白い。
流石!
章ごとに視点が変わって一人の妻を事した警察官について考察していくのですが、
不思議なくらいに読んでていて煩わしくない。
ほとんど同じ内容の繰り返しにも関わらず。
焦点は犯人と犯人の空白の二日間。
でも、皆が皆同じ感想をを犯人に抱き、空白の二日間も大して埋まらない。
でも、読めてしまう。
その繰り返しが犯人に対する感情を登場人物たちと同化するかのような
刷り込みになり、最後の章ではその場にいる一人として、
その状況を眺めている。
もちろん、涙を流して。笑。
今読んでいる本の一つにアフリカアンダーグラウンドというのがあるのですが、
これとは全くの対極に位置していると思われます。
そのうち(笑)読み終えた際にはまた書くことになるでしょうが、
小説家の力量と言うのは感想に素直に現れてくるのだと思いました。
と書きながら、
両者を比較してみると
読者を一人ぼっちにさせない事があげられると思います。
半落ちは主観で物語が進んで行きますが、
その主観が読者をほおっておかない。
それが何故かピンとこないのでしばらく考えてみます。
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