テーマ感想
となっているけれど感想は書きません。

ここは中立を保ちます。

書いているうちにネタバレになってしまうかもしれませんが。


映画化もされ、このミス10位?にもなったという
鳴り物入りの作品。

厚みも読み応えがありそうで、
期待感が高まります。

にしても、この題名。

はじめは
インシテルミだと思ってました。

だから、題名がインシテミルと
意味のある言葉になっていた時点で
少しだけ気持ちがなえてしまいました。

久々にミステリーのジャンルに
手を伸ばしたような気がします。

犯人をあてるという特殊なジャンルには
中毒性があり、次へ次へと手が伸びてしまうものです。

今回は久々だった事もあり、
ほとんど斜め読みでした。
それがいけなかったのかもしれません
多分斜に構えてしまったのでしょう。

なんだか、設定に興味をそそられなかった。

こういう話の場合
犯人が誰かは別として、
最後の数ページでどんでん返しが来る。
そのどんでん返しが楽しいのですが、
どうにもこうにも、これじゃないかな~。
って思いが払しょくできないのです。

それから、主人公。
なんか、納得がいかない。

あれを出すのはもっと前でも
良かったのではないかなと思います。

伏線とかその回収とかは恐らく
しっかりしているのかもしれません。

けれど、
扉を閉める方法ならいくらでもあるような
気がしてならない。

それをさして試しもしないで、
あきらめる。
音もなく近づかれて、
その対処をしない。

なんとなく命の取り合いをしている
緊張感が伝わらない。

非日常的な現実を目の当たりにして、
冷静な判断が出来ないのはわかる。
けれど、
・・・・。

とまぁ、何の身もなく半ば愚痴のようなもの言いになってしまいましたが、
ミステリーが好きなら読んでみると
古今東西のミステリーに興味がもてるかもしれません。

知っているともっと面白くなる事でしょう。

やはりミステリーと言うのは
じっくりともう一人の登場人物として
参加するのが一番面白いかもしれません。

そういった意味では
森博嗣の
『笑わない数学者』は秀逸と言えます。
その理由は機会があれば。

まぁ、好みですが。



インシテミル (文春文庫)/米澤 穂信

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笑わない数学者 (講談社ノベルス)/森 博嗣

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