老子の説いたタオとは一体何なのか。

『老子』の一部を抜き出し丁寧に解説し、

老子その人に迫り、

その思想に通ずる歴史上の人物を挙げていく。


老子が説いた無為自然とは、
今の草食系に通じるものがあるかもしれない。
と思ったものの、

草食系には草食系の欲望があり、
自分の心地良い場所に身を置く。

タオはそうではない。

上善は水の如し

に代表されるように、
徹底的に『あるがまま』を貫く必要がある。

その『あるがまま』の状態こそが、『無為自然』
なのだ。

好き勝手に生きたり、、
縁側でお茶をすすっているのが
『無為自然』ではない。

自分を滅し、この世の循環に身を任せる事、
それが無為自然と言うことなのだろう。

つらく悲しいことから
『逃げる』という選択肢もなく、
楽しい事や嬉しい事に
感情を跳ね上げる必要もない。

ただ、路傍の石のごとくそこにある。

最近はテレビをめっきり見る事もなくなり、
新聞にも目を通すのをおろそかにしがちだ。

現首相の情けなさは、
メディアを通して入ってくる。

それの情報が正しいかどうかは別として、
彼の首相としての覚悟はどれ程なのだろうか。

言葉ではなく、行動で示してもらいたいものだ。

それは決して、カイワレをむさぼり食うと言った
情けないパフォーマンスを期待しているのではない。

最後に、
第二次大戦後に蒋介石は

『怨みを報いるに得を以てす』

と日本の賠償責任を放免した。

一部の中国人が日本人と言う集団を
許せないと言う感情が残るのは
この辺の謝罪の仕方にあったのかもしれない。

一度きっちり調べてみる事にしよう。



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