良書。

『空』や『覚り』とは何なのか、

それが本質かどうか別にしても、

輪郭がつかめました。

つまり、

空とは

カレーのようなものだと言う事。


こう言ってしまうと離れてしまうところが

空の難しいところです。


そもそも、悟りの境地に至ったというものの、

それはその時だけであり、

その『空』の状態に身を置く事は、

カオスに身を置くことに他ならないので、

世界に戻ってくる必要がある。

その時見える世界が違っているから、

色即是空空即是色に通じるのではないかと。


凄く面白く、わかりやすく読めた一冊。

図書館に返す前にもう一度読み返します。

日本最大の思想家 道元。

ついにやっとこさ彼の言いたかった糸口が

つかめた気がしました。

あっ、でも、それはもう遠のいてしまった事に

なるのかしら。


この著者は本当にすごい方だと思います。

自分がこの本を要約したら、

多分、この本よりも厚くなります・・・。

道元―自己・時間・世界はどのように成立するのか (シリーズ・哲学のエッセンス)/頼住 光子

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