最前列だ。
いま、彼女は人生に戦いに行っている最中だった。
仲間と離れるが、音楽は続けたい。だからそれを貫くために新しい仲間と音楽をしていた。
いろんなカバー曲をはじめ歌っていた。
しかし、途中で前のバンドの曲をアコースティックバージョンで歌いはじめた。
歌い方がちがう。
そう。自分で作った曲だから気持ちが入った歌い方だった。いろんな思い出が詰まっていたのだろう。
でもそんな彼女を3時間近く見つめていたら、私は今のままでいいのか?と自問自答しはじめた。
ふつうに就職して、普通の生活を送り、毎日同じことの繰り返し。周りは結婚して幸せに暮らしている。
わたしはそんな人生に果たして憧れてるのか?