私は何が言いたかったのかな。
決して、障害があるけれど不思議な力を持っているからすごいとか
そういうことがいいたいんじゃない。
改めて思うに、彼が自発的にできることは極めて少ない。
自分で移動できないし話せないし、食べるものを選んだり自分で用意することもできない。
いつも人にしてもらう一方で、人に何かをしてあげるのはとても難しい。最近はやりのイヤな言い方でいえば、彼の「生産性」は非常に小さいといえる。
そんな中で、いいうんちをするというのは
彼ができる生産的活動のひとつだったのは確か。
その能力を、全力で駆使して
私とコミュニケーションを取ったのかもしれない。
ずっとあとで「潜水夫は蝶の夢をみる」という映画を見て、まばたきで文字入力を行う方法を知った。
今なら、コンピュータを使いもっと効率的な入力ができるはず。もし、当時こういう文字入力システムがあったなら、彼はどんな表現をしたかな、なんて思ったりする。