アップルパイといえば、日本人が想像するのは丸くて上に格子模様のものだと思う。
イタリアでは、しかしほとんどの人がstrudel ストゥルーデルを思い浮かべる。
そもそもこの strudel
名前からも明らかであるが、イタリア語ではなくドイツ語であり、正確にはシュトゥルーデルと発音し、渦やぐるぐるに巻いたものを意味するもの。
ストゥルーデルはイタリア読みである。
そして、北イタリア、オーストリアとの国境にあるアルト・アディジェ州の伝統菓子ともされている。
こちらはリンゴの生産地としても有名であるため、生まれるべくして生まれた郷土菓子ともいるえる。
第一次世界大戦時まではオーストリア領に属していたこの地域、そのためドイツ語を母国語としている人々も多い。
そんな地に由来するお菓子である。
夏の避暑、もしくは冬のスキーシーズンに必ず北のドロミテ地区にバカンスに行く義理姉たち。
彼女たちが必ずお土産に持参してくれたのがこのstrudel であり、私とこのお菓子との出会いだった。
レストランでも必ず温めて出てくるため、冬のお菓子として定着している。
本来は生地を紙よりも薄く、底が透ける位にまで伸ばしたものを何重にも巻いて作るようであるが、イタリアではそんな面倒なことはせず、普通の厚さでフィリングを包み込む。
フィリングには通常リンゴの他、戻した干しぶどう、松の実 ( 時にアーモンドも ) 、砂糖、クラムか甘くないビスケット、バターなどを入れていくが、シンプルな味に仕上げたい我が家では、バターやアーモンドは入れない。
バターの代わりに、フィリングをまとめるものとして、自家製ジャムを少し入れる。
そのジャムもアプリコットのような甘すぎるものではなく、リンゴの酸味を引き立たせるような自家製西洋プラムジャムを。
➡️庭の西洋プラムで無添加ジャム作り
https://ameblo.jp/tsugumi-hiraga/entry-12313393105.html神経質症のとっても味にうるさい夫よりも100点満点 ( 10 e lode ) を頂いた、我が家のお墨付きドルチェである。
時に熱々のstrudel の脇にジェラートを添えて、、
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