【母へ】
親の死に目に会えぬよな
そんな悪さを誰がした
離れて暮らしていたけれど
あなたをいつも思ってた
最後にあなたと会ったのが
いつの事だか忘れたが
あなたがくれた優しさは
今でも心に染みている
この現実をいつの日か
泣かずに受け入れられるのか
それともその頃わたしの番が
回って来るのかも知れぬ
孝行のしたい時分に親はなし
他人事だと思ってた
まさか自分がそうなるなんて
時を戻してくれないか
もしもわたしのこの声が
空の上まで届くなら
感謝の気持を伝えたい
この世に産んでくれたこと。。。
小野嗣人