■ガルダ湖


ガルダ湖へは、もう何回行った事か。私の仕事はイタリア大理石の輸入である。

このガルダ湖の北、トレント市にポルフィードの石が、西のブレーシアではポテチーノ大理石が、

北東にはロッソマニアボスキの石、南のベローナでは、加工機械メーカーが・・・と、

ガルダ湖を中心に仕事ができる。

数多いイタリア訪問の中で私の好きなイタリアはドロミーテ、チンクエテッレ、

サルディーニア島、ガルダ湖がある。
この中では、ガルダ湖は行きやすい所である。

この湖には小さな町が、たくさんあり、それぞれの町にフェリーが出ており
自由に回る事ができるのも楽しみのひとつだ。
 南にあるシルミオーネは、マリアカラスの住んだ町で、ローマ遺跡、古城
温泉もあり、人気は高いが、ガルダ湖の雰囲気はあまりない。
近くのサロの町は、ムッソリーニが最後の拠点を置いた町で有名だが、
概して、ガルダ湖の南西地区はあまり良くない。
 南のエリアは地形が、なだらかで、風景としては魅力がない。
その点、ガルダという町から北のエリアが素晴らしい。

ガルダという町を中腹まで登ると、対岸に見える山々の風景は絶景である。



tsugeのブログ-レモーネ



■レモーネ町


さらに北上すると岸にこびり付くように作られたレモーネに行く。

レモーネは、ベローナ市民に一番人気の町である。

レモーネの湖畔沿いの散歩道も、美しい。

ガルダの町からレモーネまでは、フェリーで約50分である。


tsugeのブログ-ガルダ湖



■リーバ町


湖の一番北にあるのがリーバである。

リーバからレモーネまでの崖の中のトンネルのある道路で

007の「慰めの報酬」の冒頭シーンが撮映された。
リーバの町は北のトレントへ続く道路の拠点だけに、建物もリッパで、

公園もきれいに整備されている。

余談だが、リーバから北へ伸びる道路を30分程走ると

小さな湖の中に一件の古城だけが建つ所を通る

。この湖の中の古城は現在も個人所有との事で、
立ち入ることはできないが、私が見た一番美しい所である。

欠点はレンタカーでもない限り行くに不便という事である。



tsugeのブログ-リーバ



■マルシェージネ①


さて、ガルダ湖のベストワンの町でマルシェージネを紹介する。

この町にはガルダ湖畔の町で唯一ロープウェーがあり、

これに乗ると約15分で山頂に行ける。

山頂からはアルプスの山々が、ドロミーテの山々が、

又、眼下にはガルダ湖を見下す事ができる。

絵になる世界が広がっている。

又、山頂からトレッキングをする人も多い。

山小屋もあり、暖かい飲物も取れるが、山頂は6月までは寒いので厚着が必要である。
ロープウェーで下ってマルシェージネの町を歩くと石作りのアーケードがあり、

みやげ店もあり、スーパーマーケットもあり、楽しく散策できる。



tsugeのブログ-マルシェージェネ1



■マルシェージネ②


又、町の中に古城があり、ゲーテが自身の本「イタリア紀行」の中で
書いている通り、この城でスパイと誤って逮捕された。

この城の入口にはゲーテの銅像も置かれている。

(ゲーテと発音するか、ギョテーテと発音するかについては、

和辻哲郎博士の「イタリア古寺巡礼」を一読あれ)



tsugeのブログ-マルシェージェネ1



■マルシェージネ城


マルシェージネからはドロミテのツアーバスもあり、ここに何泊かして
ドロミテ観光も良し、フェリーでガルダ湖畔の町めぐりも良し、自由に過ごす事ができる。

ペローナ駅からこのマルシェージネの町まではタクシーで1時間、100ユーロかかる。
ぜひガルダ湖へ行きたい人は連絡してほしい。

多少の情報なら、提供できると思うゆえに。



tsugeのブログ-マルシェージェネ城

■再び ドロミテ渓谷へ

ベローナ市から高速を約2時間北上すると、トレント市に着く。
ここで右折し20分走ると、ポルフィードの石切場に着く。
この石はヨーロッパで最も有名な石切場のひとつであるが、採石原価を下げる為にモロッコの人達が多く働いている。
ここから小道を1時間も北上すれば、ドロミテ渓谷へ入る。

ドロミテ渓谷は石が荒々しく、何より車で簡単に近づく事ができる。また、いたる所にロープウェイがあり、山に登る事ができるのもうれしい。

■Fie all sciliar で泊まったホテルの窓からの風景。

遠方の山は M.Scillar で、2,563mの山である。

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■Gardena 峠から、サッソルンゴ山(3,179m)を見る。

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■Gardena 峠から、Corvara in Badia 方面を見る。

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■セッラ峠からサッソルンゴを見る。

ここからのサッソルンゴが一番美しい。ここからボルドイ峠まで車で20分程の距離である。
ドロミテ渓谷はオーストリアに近い為、家はチロル風でドイツ語もかなり通じるとの事。
このあたりはきのこのポルチーニが有名である。ドロミテで、乾燥かオイル漬けのポルチーニがお土産にいいと思う。

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■シルミオーネからガルダ湖を見る。

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■シルミオーネの半島の先から、ガルダ湖を見る。

■シルミオーネの街並。

ガルダ湖は湖畔に小さな町が点在しており、どこへも遊覧船で行く事ができる。しかも船は頻繁に出ており非常に便利だ。
このガルダ湖にあるサロという町からポテチーノという大理石の石切場まで、車で30分程で行ける。
サロはムッソリーニが最後に住んだ町である。

シルミオーネはガルダ湖畔で一番にぎわっている。
マリア・カラスもここに住んでいたと聞いた。

ただ私は、湖畔では Malcesine という町が一番好きだ。
細くうねった市内の道を歩くと、ピッコロな店がならんでいる。
ほほえましい町だ。


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■アシアゴの町。

この町で、ロッソベローナという、大理石が取れる。
イタリアと言うより、オーストリアのイメージに近い感じだ。

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■マロスティカの町。

この町の近郊で、フィオリート・デ・ペスコという大理石が取れる。

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■パルマ市にて。

ナポレオンの兵士としてイタリアへ来た文豪スタンダールが愛した町。
彼はこの町が気に入り、軍隊をやめて、ここに住んだ。

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■私と取引先のフランコさんと。

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