Tsuchiura First High school - Science Explorers Group 2010
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日本大使館科学班意見交換会②

前の記事に続いて、科学班との意見交換会、MITについての発表と感想を掲載します。

発表内容
・林
 先日、MITとハーバード大学に行って来たのですが、特にMITには日本の大学にはない良いところがあるなと思いました。それは、ユーモアがあることと、遊び心があること、そしてイタズラ心があること、です。MITで最も古く、有名なドームがあるのですが、そのてっぺんにそっとだれにも気付かれないよう車を乗せて人を驚かせたり、隣のジョン・ハーバードの像にいろいろイタズラをしたりと、人を驚かせようとする遊び心があるなと思いました。
 ぼくは、メディア・ラボも見学できたのですが、まず研究室のデザインが開放的で、明るい印象でした。もちろん、専門的な難しい研究もしているのですが、人とロボット、機械との関わりを大切にしているようでした。例えばカラーボールがあって、当然色が変わるのですが、それを株の変動に応用できないかという研究もしていました。あっ、赤に変わったから株価が落ちている!という感じです。また、ビンの蓋にコイルを巻きつけて蓋の開け閉めで音楽が流れたりするアイディアも斬新だと思いました。
 日本の大学は、専門的な学問ばかり追求している気がします。それはすごくレベルは高いのですが、もっと身近なものや人との関わり、ユーモアあふれるアイディアがあればいいなと思い、広い視野を持つことが大切だと感じました。

・早川
僕はMITについての感想を述べました。まず、MITの外観については日本では考えられないような独創的な形をした建物が多く、自由な雰囲気が感じられました。
そのような雰囲気があるからこそ想像豊かな研究も盛んに行われているのかなと感じました。また、化学系ではマイクロ流体システムというミクロな世界における研究についての話を聞きました。そこでは、小型化ということが最近よく謳われているそうです。小型化にはエネルギーの消費が減る、反応条件を緻密にコントロールできるなどの利点があり、実用的なところでは医療用インプラントといったものにも応用されています。医者不足なども言われる今、小型化されて体の小さな部分にピンポイントに適用できるような装置の研究は必要不可欠なものだと思います。また、今回聞いた話は化学だけではなく、物理や生物といったものにも密接に関わっているような印象を受けました。これは見方を広くすれば、文系や理系という区別に関わらず、全ての分野が学部間の垣根を越えてつながっているという風に解釈できます。そのことから、今後文系や理系といったものに縛られずに、すべての分野を好奇心旺盛に学ぶことが求められているのだなと強く感じました。
・牛山
MITの脳科学施設は脳を研究するさまざまな分野の研究室の複合体となっており、連携がとりやすい点において分野ごとに区切られている日本おりも研究が効率よく進むだろうとおっしゃっていました。私が見学した研究施設では、ゼブラフィンチという小鳥が親から歌を学ぶときの脳波を調べることで人間がスキルを学ぶ時の脳活動の様子を解明するという実験がなされていました。その研究室は生物系の研究室でしたが精密な電極を作るための工学的技術も必要とされていて多方面の知識が必要だと知りました。私もこれからいろんな経験をし、勉強を積み重ね、将来自分の過去を振り返ったときに自分がやりたいことが見つかるように日々がんばっていきたいと思います。

感想
・林
 アメリカの日本大使館は、3番目の大きさというだけあってとても大きく立派な建物でした。また、パスポート用意で、手荷物検査を受けたときに、ここは日本国なんだと改めて実感できました。職員の方など、ぼくら以外の日本語を聞くのがなぜか新鮮でした。
大使というものは、その国(今回はアメリカ)での日本政府のトップなわけですから、ものすごくプライド高く、偉そうに振る舞うという話も聞きます。その分緊張も増して面会したのですが、藤崎大使も室田さんも笑顔でむかえてくれました。質問も、「外交に関係なくても、君らの先輩の高校時代の失敗なんかでもいいんだよ」と大使がおっしゃったので、一段となごやかになって、案外居心地良かったです。
大使のスイスやインドネシアでの体験の話しや、中国・北朝鮮なども含む外交問題、在米日本人の安全確保の話しまでして下さりました。日本の外交問題を示唆して少し責める内容の質問にも、顔色一つ変えずに的確に答えていたのには、さすがだなと思い、威厳さえも感じてしまいました。声が大きいわけではないのですが、力強い口調で、説得力がありました。大使の方からクイズも出していただき、とても楽しめました。松信くんに先を越されたのは本気でくやしかったです。実は1時間経っていたのですが、そうは思えないほどあっという間に過ぎ去りました。
 科学班の方々との意見交換会は、想定外でした。こんなに大勢の方の前で発表し、お話を伺えるとは思いませんでした。原子力研究所やJAXAの方もいて、そこからも大使館に派遣されることがあるんだなと思いました。
 緊張の割に発表はスムーズにできました。紙を見て話すことはなく、相手を意識して発表したのですが、あまり相手の目を見ることができず、下の方を向いていることが多かったのが残念です。この発表後の科学班の方からのアドバイスが大変参考になりました。自分のideaを持つことの重要性、自律の大切さなどを力強く語ってくださり、モチベーションが一気に上がりました。そして、今はとりあえず自分に合った大学に入ることが一番大切ではないか、とも。これからそれを目指し、彼らのようなことがさらっと言えるような人物になれるよう精進していきたいです。


・早川
時間は短かったもののとても有意義な時間を過ごす事ができました。友達の質問を発端として繰り広げられた活発な議論にはとても刺激をもらいました。中でも拉致問題に関する話題では、普段家でニュースを見ているだけでは伝わってこないような、実際に問題解決に携わっている人の生の声を聞くことができ、拉致問題解決の難しさがよく分かりました。その他にも大使が僕たちへ送る言葉の中で、「(自分が外国にいるときに)相手は違いを意識していない」「違いがあることを先に知ったほうが有利」という言葉があり、今回の海外研修の意味を再確認したような気がしました。将来国際的に活躍するためには、言語能力、交渉術、コミュニケーション能力、柔軟性といった様々なスキルが求められるので、今回の貴重な経験を機に少しずつ理想の自分に近づいていけるように頑張りたいと思います。

・牛山
今回初めて大使館を訪れたのですが館内に入るまでの厳重なセキュリティーチェックを受けているときからとても厳かな印象をうけました。館内には中庭がありとても清潔で開放感を感じました。大きな会議室での発表はとても緊張しましたが藤崎大使をはじめ館内の方々がとても親切にして下さったおかげで大変貴重な経験をさせていただくことができました。

日本大使館科学班意見交換会①

日本大使館で行った科学班との意見交換会での発表と発表者の感想を掲載します。
まずは、ハーバード大学見学についての発表者です。


発表内容

・幡野
 MIT見学の後、ハーバード大学の構内に入ってまず感じたことは一つ一つの建物の感覚が広いことでした。とても開放感があって気持ち良かったですが、雨の日や雪の日は生徒は大変そうだと思いました。
 僕は機械系、化学系、生物系のうち化学系の見学をしました。そこではナノワイヤーというものの研究についての説明を受けたり研究室や化学科図書館を見学したりしました。研究室の中には入らせてもらえず、残念ではありましたが、逆にとても繊細な器具や化学物質を使っていてかなり高度な研究をやっているんだなと感じることができました。
 構内を見学した後で案内していただいた方々と質疑応答を行いました。そこで案内してくださった方の一人から「半年必死に勉強すれば東大は入れる」という発言がありました。その発言にはまず「すごい」と圧倒され、やはりそういう人がハーバードにはいるんだなと思いました。話によると、ハーバード大学は単に勉強ができる人ではなく、何かほかに長けた能力のある人を受け入れるらしいです。つまり、ハーバード大学には勉強だけでなくリーダーシップや運動、芸術の才のあふれる人たちが集まっているということです。僕は将来、そういった人たちと協力して、もしくはそういった人たちを相手にして社会で活躍できる人材になろうという一つの目標ができました。
 ハーバード大学の見学はそういった目標ができたという意味でも、高度な研究に触れることができたという意味でも有意義なものとなりました。


・宮本
ランチ会で、ハーバード大学の中川さんから金属の薄い膜についてお聞きして、
自分も自分の好きな研修をしたいと感じました。
また、実際にハーバード大学に行った時には、ドアが多いなどのセキュリティの
厳しさを感じ、アバウトな雰囲気のあるアメリカの中であっても、最先端の研究
所では厳しさというか、厳格さが必要なんだと考えさせられました。

・佐藤
 ハーバード大学科学グループの研修に参加しましたが、内容が高度だったのと、研究室内へ入ることが認められなかったため、ここでは詳しいことは避けておきます。他の人のを参照してください。

 ですが、日本人研究者との対話は大変ためになりました。私たち(特に新3年生)は受験や目の前のテストの連続で視野が狭くなっています。そんな状態の私たちに、日本の大学受験・大学生活・研究、海外の大学生活・研究を通して語られる話は新鮮そのものでした。特に日本の大学入試制度、ひいては文理わけ制度への批判は心に残るものでした。
 文理わけ制度への疑問は私も以前から持っており、その疑問はアメリカに来てさらに強くなっていました。アメリカで多くのものを見て、聞き、触るたびに自分の中の「教科書の知識」「受験のための知識」が実際に世界とつながるのを感じました。それは、言い表せないほどの喜びで、不思議な楽しさを伴っていました。この喜び、楽しみはテストで何点を取っても得られないもので、このことこそが学ぶ意味なのだと思います。
 しかし、もし理系だから世界史はいらない、とか、政経をとるから地理はいらない、といって受験のための勉強だけをしていたらこのことには気づけませんでした。
 机に座って、文字に向き合うのだけが、勉強ではないのだと思います。やはり、自分の勉強が実際の世界に結びついているのに気づけないと勉強は永遠に苦しいままだと思います。今回の研修やハーバード大学での研究者との対話で私はそのことに気づくことができました。これからは、広い視野と学ぶ意味を心に刻んで、机に座って、文字に向き合おうと思います・・・。(なんだかんだ言っても、自分のやりたいことをするには高い学力や良い大学に入ることも重要だということも学びました。)

・袖岡
 私はハーバード大学の機械系の研究室を見学させていただきました。ハーバード大学の科学系の研究室の見学に行った人はあまり中まで見せてもらえなかったそうですが、私たちはかなり詳しい説明が聞けました。
 私たちが見学した研究室では、虫などの小さな生き物を模してロボットを作るという研究が行われていて、案内してくださった方は特にその羽の部分を作っている方でした。顕微鏡で羽を見せていただくと翅脈や波打ち方まで再現されていて、あまりの細かさに感動しました。このように人工的に羽を再現して実験すること で、どうして自然の羽がそのような形をしているのか調べることができるそうです。生物に関することを調べるのに機械系の研究からアプローチするという方法もあるんだな、とおもしろく感じました。また、ロボットを作る過程で生物や化学の知識もかなり必要になるとおっしゃっていたので、幅広く学んでおくことの大切さを実 感しました。
 案内してくださった方は、日本では東京大学で蝶の羽について同じように研究をしていたそうですが、東京大学では研究が続けられなくなり、同じような研究をしている場所をさがしてハーバード大学に移ったそうです。ハーバード大学に行けるだけの力がなければ自分のやりたい研究は続けられなかったと思います。それ 相応の能力を備えていなければ、自分のやりたいことをし続けることができないこともあるかもしれない、ということを感じました。


・松信
ハーバード大学を訪れて最初に感じたことは、東京大学と中身が似ているということでした。学棟の廊下は暗く、無機質な壁が続いていました。この光景は、私が以前東京大学の研究室を見学させていただいたときのものと非常に良く似ていました。ハーバードでは研究室の中には入れていただけませんでしたが、ドアの窓からわずかに見える研究室の内部は東京大学と同じように機材や資料が雑多に詰め込まれていました。この前に見学したMITは非常に開放的な雰囲気であったため、日本の環境との違いを感じていたのですが、ハーバードでは逆に同じ環境であると感じました。
それはつまり、東京大学もハーバード大学も研究環境には大きな差は無いともいえます。機材の優劣は多少あるにしても、MITで感じたほど大きな差はありません。これならきっと、東京大学もまだまだハーバード大学に並ぶまで伸びることができると感じました。
そして、日本の可能性とともに私たち次の世代がもっと努力すべきだと感じました。環境で大きな差がある訳ではない以上、追いつくのも水をあけられるのも私たちの頑張り次第です。研究者の方々も、大学入学時点では日本の学生の方がずっと優秀だとおっしゃっていました。大学に合格しただけで気を抜かずに、学び続けていこうと思います。


感想

・宮本
大使という非常に身分の高い方と会うのはとても緊張しました。また、日本のあ
るべき姿についての質問をした時には、今まで自分では思い付かなかった意見が
次々とでてきて、考えの深さに驚かされました。今回の経験は一生に幾度とない
素晴らしい経験になったと思います。

・佐藤
 大使との面会では、自分の質問を言い終えて、声の震えや緊張がぴたりととまるのを感じました。
 それは、一仕事終えたという達成感、安堵感に加えて、周りの質問を真剣に聞いてくれる仲間の雰囲気や、藤崎大使の温かい雰囲気のためだったと思います。
 一生に一度あるかないかの大使館訪問という今回の貴重な経験を通し、藤崎大使や大使館のことはもちろん、一高生のこともよく知ることができました。下級生や同級生が話している内容でも、大使が話していることと同じように真剣に聞き、自分が話すときには、自分の知りたいことを貪欲に引き出そうとしていました。また、その質問の内容も深く、新鮮な切り口のものが多く、自分とは違う新しい目線を持っている多くのすばらしい仲間を(再)発見することができました。こういった機会でもなければ、分からなかったことだと思います。
 大変、有意義な時間でした。

・袖岡
 大使館に入れるというのはもう二度とないような貴重な機会なので、今回の研修の中でもかなり楽しみにしていました。私たちから大使に対する質問にはかなり政治的に踏み込んだ質問も多く、聞いていてとても勉強になりました。今日米関係がかなり話題になっていますが、そんな中で駐米大使を努めているのはかなり大 変そうだと感じました。本来の予定から大幅に延長して私たちの質問に答えてくださった大使と室井さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
 科学班の方とは、時間がおしてしまっていてあまり時間がなかったのですが、いろいろとためになる話が聞けました。私は文系志望ですが、文系・理系に関係なく大事なことを学ぶことができたと思います。

・松信
とにかく緊張しました。それは皆同じだったようで、大使との面会のときにはなかなか手が挙がりにくかったです。しかし、大使がクイズを出してくださったり、会話の中で笑ってくださったりと私たちをリラックスさせる工夫をしてくださったのには、感謝とともに感銘を覚えます。
そういった気遣いができるということは、やはりコミュニケーションにおいて非常に大切なことですし、後に落ち着いて思い返すことで、国際人として必要なスキルを改めて意識させられました。短い時間ながら、これだけのことを私たちに実演し、教えてくださったことは、さすがであるとしか言いようがありません。
科学班の方との意見交換会でも、日本という国の体質や将来に関して妥協することなく厳しい言葉を投げかけていただき、良い経験になりました。私たちはちょうどゆとり教育の被害を最も受けた世代なのですが、だからといってあきらめることなく、リーダーシップを常に意識し、海外でも活躍できる人間になろうと思いました。私もまた、このように高校生にアドバイスをする席に立てたらと思います。
本当にありがとうございました。


まだ完全に原稿が集まっていません。集まり次第更新します。

MIT・ハーバード大学詳細報告

MIT 
 機械系ではまず、ロボットの研究室を見せていただきました。
そこでは現在、トマトを栽培するロボットや、群れで効率よく作業するロボットの研究をしていました。最近の流行は、一つ一つは低知能である虫などの小生物が群れになることで賢くなる、という性質を応用した研究だそうです。上記のロボットはまさにこの例で、水をあげたり、収穫したりといった作業を複数のロボットが協力・分担して行えるように研究を進めています。
次に、有名な「メディア・ラボ」を案内していただきました。
行われていた実験の一つに、中性的な外見のロボットに給仕をさせるというものがありました。
これは、ロボットに給仕をさせ、ロボットの声が男性のときと女性のときのチップの額の違いを調べるものでした。予想通り、女性の声のときのほうが平均的に多くもらえたそうなのですが、非常に興味深く、ユーモアに富んだ実験をしていると感じました。こういう実験は、日本ではないような気がします。
他の開発中の品も見学して感じたことは、非常にユーモアにあふれているということ、複雑な技術よりむしろシンプルで直感的なものを大切にしているということでした。
道路の混雑状況を知らせるアイテムでは、詳細なデータである数字の羅列を表示せず、赤青黄の三色だけで混雑具合を表していました。最先端の技術や情報量ばかりを求めることなく、人間に扱い易いモノをつくるという原点に回帰した、合理的ですばらしい研究だったと思います。技術を高めるだけでなく、作った製品をより多くの人に使ってもらうことが目標だという話には、一般には忘れられつつあるものづくりの本質を再認識させられました。必要は発明の母。古き良き考えを大切にしつつ最先端を走る、素晴らしい研究所でした。

 化学系では研究室を見せていただいた後、マイクロ流体工学についての説明を受けました。案内していただいた方はシリコンチューブという、液体を通すとても細かいチューブを、どんな素材で作ればその使用用途に対し最も都合のいいチューブとなるかということについて研究されていて、そのシリコンチューブを作る前段階の柔らかいシートに実際に触ることができました。そのチューブは、人の体の内部の本当に治療が必要な部分(がん細胞など)だけに薬を投与したり、血栓を除いたりできるものになりうるそうです。将来的にそのチューブを用いて眼圧の調節ができるようにする方法を開発し、そのために最も適したチューブの素材や形状を研究していくそうです。
 化学系の見学をしましたが、実は医療とのつながりが非常に深いことに驚きました。話によると、現在はもう化学・物理・生物の区別はかなり曖昧であり、それぞれが互いに密接に関係しているとのことでした。そのことから、現在は理科の科目で選択せず、学習しない教科がありますが、そういった教科の知識も大切なんだな、受験のことだけを考えてはダメなんだなと感じました。
 マイクロ流体工学の説明では、なぜミクロという小さい単位のものを取り扱うことに利点があるのかを教えてくださいました。つまり、小さいものを取り扱えばそれだけコストもエネルギーも消費せずにすむ上、実験を行う際に特定の液体の濃度を均一にできるといった利点があるとのことです。また、ミクロという単位は細胞の大きさに近くそれを取り扱いやすいため、医療との関わりが深いらしいです。
 かなり難しい学問ではありますが、私たちに身近に関わってくるものなので、非常に面白いと感じました。

 生物系では脳科学の研究所に連れて行ってもらいました。そこでは、医学や化学、物理などさまざまなアプローチで脳というひとつの対象について研究していました。それまでは、バラバラで研究していたものを一箇所で研究するのは画期的で、これからはそういったことが主流になっていくのではないか、とのことでした。
 その中で最初に私たちが訪れた研究室では、鳥を実験台とした脳の学習、スキルの習得のプロセスについて研究をしていました。その鳥は生後一ヶ月して歌を歌い始めるのですが、脳にいかにお手本が必要かがよくわかりました。
 次に見学したのは、脳に刺激を与えて、精神病やその他のこれまで治せなかった病気の治療法を研究している部屋でした。これからの医学の可能性を垣間見ることができ、とても興奮しました。
 最後に見学したのは、視神経の発達について研究している部屋でした。そこでは実際に、蛍光たんぱく質で染色したニューロン細胞を見せていただきました。とても貴重な経験でした。
 私もこれまで、文系・理系に分けるやり方に疑問を感じていたので、そういったやり方に、とても共感しました。私は集合した様々な分野をつなげられるように、興味がある分野を幅広く勉強して、それを自分の中で消化しながら新たな考えを生み出せるようになりたいと思いました。


ハーバード大学
 機械系の私たちが見学させていただいた研究室では、虫などの小さな生き物を模して小さなロボットを作る「バイオミミティクス」という分野の研究をしていた。案内してくださった方は羽の部分担当だったので、主にハエを模したロボットの羽の部分を見せていただいた。顕微鏡でロボットの羽を見ると細かい翅脈や波打ち方まで再現されていた。少しずつ変えた羽を人工的に作って比較することで、なぜ自然の虫の羽がそのような構造をしているのかを調べることができるそうだ。このように機械系の研究室でも生物の知識が必要になったり、研究の過程で何か作るときに化学の知識が必要になったりするそうで、幅広く学んでおくことの意義を実感した。
 また、私たちへのアドバイスとして、やはり高校生のうちにやりたいことを見つけるのは難しいので、今はとにかく興味を持ったことを興味がでたそのときにいろいろやってみることが大切だと仰っていた。そうしておくと振り返ったときに自分の好きなことが見つけやすいそうだ。
 この見学をとおして、ほかの高校に比べてかなり多くのことが学べる一高のカリキュラムのありがたみがわかった。また、最近自分の進路について考える機会が多く、なかなか自分がやりたいことが見つからなくて焦っていたが、まだ見つからなくても焦る必要はないとわかり、とても勇気づけられた。

 化学系では、ランチタイムの時に小さな金属膜を作る研究についての話を聞き、大学ではナノワイヤーについての説明を受けた後に研究室を外から見学した後教室で質疑応答を行った。
 薄く小さい金属膜を重ねて回路を作り、それが携帯やコンピューターなどに使われている。現在、その金属膜を原子5~6個の単位まで小さくすることを目標にその小型化をしようと研究がすすめられている。ナノワイヤーについては、それを原材料とした新しい機能を持つデバイスを作成し、生物学などにいかにして応用するかということについて研究がなされている。ナノワイヤーは太陽電池の素子や細胞活動電位の検出、たんぱく質分子の検出などに現在応用されている。
 研究室には一切いれてもらえなかったが、それだけ繊細な器具や化学物質を取り扱っているんだなと、その研究の高度さを感じることができた。また、ナノワイヤーの仕組みを理解しやすくするためのイメージをキットカットを使って作っていたり、教室の周期表を布団で作っていたりなど、ちょっとした工夫が様々な所にこらされていることも分かった。
 質疑応答では、ハーバード大学に入学するのに必要なことや、案内してくださった方々の高校生の時の様子などについて伺うことができました。話によれば、ハーバード大学は単に勉強のできる人というより、それ以外になにか得意なことがある人の方を受け入れるらしい。将来的には自分たちも、そういった能力の高い人たちを相手にして、もしくはそういった人たちと協力して社会を築いていかなければいけないんだなあと感じた。そして、それができるような人材になるという一つの目標ができた大学見学ともなった。


 生物系では、施設に着いても入り口の守衛さんが見学の許可をもらった人と違ってしまい、なかなか見学の許可が下りず見学時間が半分ほどになってしまったのですが、人によってかなり判断が違う、ということもまたアメリカならでは、ということでした。
 許可が下りなかった間、研究者の方に現地のことや高校時代の話を聞かせていただき、とても参考になりました。私は、どうしたら英会話が上達するか質問したのですが、とにかくガンガン話して聞く、とのことだったので、もっとがんばらなければ思います。また高校の文法はとても大切とのことでした。
 その後見学の許可が下り、実際に研究室の中を見せていただきました。中には実験器具やパソコンが所狭しとならんでいました。そこでは今注目を集めているES、iPS細胞などの発生の研究を主に行っていました。研究者は、解けるかどうかわからない問題に立ち向かう、とてもハードな仕事だと実感できました。最先端の研究を行っているその場所に、圧倒的な威圧感を感じました。この衝撃を忘れないようにしたいと思います。

10&11日目 オーランド→土浦


Tsuchiura First High school - Science  Explorers Group 2010
こんばんは。無事、日本へと帰ってきました。
最終日の報告を致します。

遂にアメリカを発つ朝は、午前3時15分ロビー集合でした。最終日にこの時間の集合は予想通り辛いものとなりました。
そのまま空港に直行し、まずは国内便でダラスへ向かいます。大きな問題も無く手荷物検査を終了し、3時間弱のフライトを終えました。私も含め、この機内では熟睡していた人がおおかったようです。
そしてダラスに到着。ここはアメリカン航空の重要ハブ拠点となっている空港で、たくさんのアメリカン航空機を見かけました。内装も今までの空港よりもダイナミックだったと感じます。
また、アメリカ最後の空港で私たちを出迎えてくれたのはやはりダンキンドーナツでした。America Runs On Dunkin'. このキャッチフレーズに偽りなく、10日中10日、各地で私たちを迎えてくれました。
ダラスへの成田便から、案内が日本語になります。日本語で話しかけてくださったフライトアテンダントの方や、機内のアナウンスに若干の懐かしさを覚えました。
最後の機内は、学習をしたり、レポートを書いたりと作業をしている人が多かったように思います。今回の旅で積んだ飛行機の経験が、将来国際人として役に立つことを願っています。

成田で簡単な入国審査を終えると、バスで学校へと向かいました。土浦の街に入ると、帰ってきたという実感が強くしました。
そして、土浦一高に到着しました。
こうしてみると、長かった11日間もあっという間でした。本当に、素晴らしい経験をした11日間でした。
これにて、第一回土浦一高海外研修SEGは全行程を終えました。

この後は、写真のアップや各種レポートの更新を行っていきます。よろしければ、そちらの方もぜひ目を通してください。

最後に、常に応援してくださった校長先生をはじめとする先生方、日本でも現地でもあらゆる支援をしてくださった同窓会の先輩方、在米日本大使館の方々、ボストンの日本人会の方、ホストファミリーの方々、保護者の方々、JTBの方々、そして11日間ずっとお世話してくださった添乗員の鈴木さんに、最大限の感謝を致します。
本当にありがとうございました。

松信 匠

今頃は、機上の人か?

 この時間、すでに諸君は帰路についていることと思います。


 現在、土浦、午前9時20分。早朝には、みぞれまじりの雨が降っていました。2月の気温に逆戻りです。

 成田に降り立ったとき、オーランドとは全く違う気候に、世界を感じてください。

 

 しかし、これで、旧本館前の桜は、諸君が帰ってくるまで、十分持ちこたえられるでしょう。


 ニュースで岡田外務大臣の後ろに写る藤崎大使に親近感を覚える今日この頃です。


 この研修の中で、団員一人一人が、普通ではできない体験ができたこと。

                        世界の政治を、経済を、科学を実感できたこと。

                        自分が目指すべきレベルを実感してくれたこと。


 そして、国際社会などと構えずとも、人が理解し合うためには、言葉が重要であることを実感してくれたものと思います。

 そこで、発音が違えば通じません。基本的な単語の発音から確認しましょう。


 言葉が通じれば、お互いの理解のスピードは格段に早くなります。


 もう少しで、日本です。

 皆さんを持つ我が家まで無事帰ってきてください。

 お土産話を楽しみに待っています。


 団員共々、改めて、このような機会をつくって頂いたOBの渡邊さん、室田さん、徳本さんに、そして、引率の先生方、JTBの皆様に、心から感謝します。


                                               市 村   仁


 


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