恋愛と友情
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恋愛と友情

俺達の恋、それは、甘く、切なく、そして、儚いものだった。初めて出会ったのは小6のとき。俺のクラスに転校してきたあいつ。俺があいつを見たその瞬間、俺のほうを振り返り微笑んだあいつ。その笑顔で、俺は、あいつの虜になっちまったんだ・・・それから毎日お前のこと考えた俺。勉強中も、食事中も、学校からの帰宅途中も、ベッドの中でも、いつもお前のこと考えていた俺。今何してるんだろうな・・・俺のことどう思ってんのかな。そんなことばっか考えてた俺。今となっては馬鹿としか思えねぇ。でも、そんだけ好きだったんだよなあ。それから3年の月日は過ぎ、俺は中2になった。付き合いの長い友人たちが、次々とカップルを作っていく中、俺はまだ気持ちを伝えられずにいた。そんな中、俺に届いた、俺の親友とも言える奴があいつに近々告ろうとしているという大ニュースそんな大ニュースを聞いた俺は、いてもたってもいられず走り出した。目指した場所は、そう、あいつのもとへ。無我夢中で走り出した俺。ただひたすらに、あいつのところへ。この世界で俺の一番大切なあいつのところへ。あいつを見つけた俺は、あいつを呼び止めただ一言、「大好きだ!!俺と付き合ってくれ!!」それからしばらくの沈黙。そしてあいつが口を開いた、「ありがとう。」「私も、あの日、転校してきたときから気になってたの。」「こんな私でよければ、付き合って。」親友に悪いと思いながらも付き合い始めた俺。だがある日、親友に呼び出された。「お前、あいつと付き合ってるんだってな。」「ごめん、お前が告るって聞いたから、悪いと思いながら告っちまった。」「お前、最高だな。」「は?」いきなり笑い出す親友。「俺がお前の好きな奴に告るわけないだろ。」「まぁ、これでお前の、3年間の恋が実を結んだな。」どうやら俺の親友は、いつになっても煮え切らない俺とあいつの仲を見て、どうにかして俺に告らせようと、あいつの親友と手を組んで俺に嘘の情報を流したらしい。「コノヤロウ、はめやがったな!!」「悪りぃ、悪りぃ、それぐらいしないいと、お前告ら無いと思ったからさ。」「でも、ありがとな。」「はぁ?お前頭でもうったか?」「うってねぇよ。」でも・・・本当に・・・ありがとうな。