先日、
こんな質問を頂きました。
「足がむくむので、
自分でマッサージしているけど
思ったほどスッキリしないんですけど、
腎臓がどうかなっているのでしょうか？」
と。
『むくみが改善されない＝腎臓のトラブル』
というのが
一般的に連想されると思います。
≪むくみを起こす病氣とは≫
むくみを起こす病氣は、
腎臓のトラブルに限りません。
心不全、
肝硬変、
薬剤性、
原因不明（特発性浮腫）
といったものもあります。
浮腫が起こる病氣としては、
血液の循環を調節している心臓の働きが低下し
（心不全）、
毛細血管の血液が正常に心臓に戻れない場合、
毛細血管の圧が上昇して
血管の中の水分が外ににじみ出て
むくみが生じます。
心臓は全身の血液の循環を調節しているので、
心不全の時には全身にむくみが現れます。
腎臓のトラブル以外にも
むくみが生じる病氣は
他にもあるということがわかりましたね。
一方で、、、
（これがほとんどだけど）
例えば
足や手の静脈がなんらかの原因で
詰まったとします。
当然、
静脈に流れ込む毛細血管の圧が上昇し、
静脈の詰まった足や手だけむくむことになります。
人間は立って生活をしていますね。
普通なら重力によって
足に水分が溜まる（足がむくむ）状態になっても
よさそうですが、
そうはならないような仕組みが
きちんとあります。
静脈には弁が付いていて、
力に対抗して血液が
心臓に戻りやすくなるようになっています。
しかし、
この弁がうまく機能しないと、
静脈瘤を起こしたり、
立ち仕事をすると
たちまち足がむくむことになります。
≪むくみは、揉んでも意味がない？≫
静脈の弁がうまく機能しない状態。
それは、
足の筋肉をしっかり使えていない
という状態です。
この状態では、
おおよその場合
重心がつま先にあります。（骨盤前傾）
イメージしやすい例えで言うと
ハイヒールを履いている状態ですね。
重心がつま先にかかるため
自ずと、ふくらはぎが硬くなってきます。
さらに言えば
重心のポイントが足の外側にあるため
すねの外側（腓骨）にも負担がかかります。
腓骨の遠位端（足首）は外果（外くるぶし）。
ということは、足首が硬くなってきます。
ふくらはぎが
『第2の心臓』と呼ばれるのは、
ご存知かと思います。
これは、
重力によって下半身にたまった血液を
心臓に戻すポンプの働きをすることから
そう呼ばれています。
ふくらはぎが硬い＝筋ポンプのストロークが短い
ふくらはぎが柔らかい＝ストロークが長い
ストロークが長いと
それだけ
血液循環の効率が上がりますね。
ふくらはぎが硬いことに加え
足首が硬くなっていると、
筋肉の収縮が低下するので
必然的に筋ポンプの機能低下となります。
この筋ポンプは、
揉んだり指圧したり
外から刺激を加えるよりも
使えていない、
眠ったままの筋肉を目覚めさせ
しっかり収縮させる方が効果的です。
≪オススメエクササイズ≫
追伸
冒頭に「腎臓」が出てきましたね。
東洋医学では
それぞれの臓器が感情を司る
という考え方があります。
腎臓＝恐怖
思い悩んでいたり、
クヨクヨしていたりすると
腎臓にストレスがかかるということです。
今回の話の後半では、
「ふくらはぎ」が出てきましたね。
ふくらはぎの働きは、
足を一歩前に進める、
蹴り出すときの担当です。
ジャンプするときも、
股関節や膝をグッと曲げて
その力を溜めることは出来るけど、
最後に地面を蹴るのは、
ふくらはぎの担当。
つまり、
ふくらはぎが柔らかい＝飛躍
ふくらはぎが硬い＝躊躇する
というわけです。
飛躍のカギは、
ふくらはぎの柔軟性にアリ！
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