ツバメの巣をカラスから守る方法 6 | ツバメブログ

ツバメの巣をカラスから守る方法 6

ツバメの巣をカラスから守る方法 6

埼玉県の軒下さんの日記にあったカラス対策についてお尋ねしたところ、大変丁寧なご説明をいただきました。この方法で10年前からカラスの被害を防いでいるということです。太めの針金を数本テープで壁に付けるという手軽な方法ですので、近所にカラスが多いお宅は試してみてはいかがでしょうか。

軒下さんのツバメ日記
http://sys.act-field.co.jp/system/module/sub_module/tsubame_map/main.php?manage_id=x0003556&the_year=2006

カラスよけの写真 巣の下に貼り付けてある3本の針金です。
http://sys.act-field.co.jp/system/module/sub_module/tsubame_map/photo/x0003556-y0014421.jpg

軒下さんの許可をいただいたので、以下の説明を転載します。
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防護の実績ほか
・これをつけてからカラスに襲われ雛が捕獲
 されることはなくなりました。
・ただし、これがあっても付けたばかりの年は
 襲ってきました。しかしカラスの羽ばたきが
 ツバメの巣に近づくとワイヤで阻害され、びっくりして
 カラスが失速落下しそうになりあきらめたようです。
・ツバメの糞が窓や外灯や床を汚すので
 糞除けを付けていましたが、巣のすぐ下に付けていたときは
 そこをカラスは襲撃の中継足場に使いました。
 ワイヤをつけてからも下に一度止まってから、
 上に飛び上がるように襲おうとしました。
 糞避けはワイヤを取り付けてから、より下の方に下げました。 

巣の状況と襲われるパターンとバリヤ仕様
・巣は玄関先の軒の上部の三角部分にあり
 カラスは、横(写真向かって左側)から巣にくるか
 横から来て、正面に廻り込み下から上に羽ばたいて巣にくると
 パターンでした。
 襲うまえは巣がよく見える隣家屋根から観察をしていました。
・以前、巣が壁からよくはがれて落ちたので巣作り用の棚を
 木でしっかりつけたためカラスがここに足をかけて雛を襲うことも
 ありました。
 ツバメの巣の下や近くに足場があるとカラスがそこを利用するので
 そのようなものをなくすか、カラスが利用できないようにすることでした。

内容は
・黄銅製のパイプで外形3mmくらいのものです。
 1Mくらいの長さで、日曜大工の店で購入しました。
 3本使いました。
 理由:普通の針金より腰があって、手で曲げることも出来て
 同じ太さの針金より軽いのでテープくらいで取り付けられる。
・縦面壁から30度くらいにまげてあり、先端は巣から
 30cm位の位置で、巣のある軒天井からも同じくらいと
 位置にしてあります。上部は開放で互いの連結はしていません。
・写真で右端のものの先端に白いものは、ウレタン発泡の
 配管などの断熱まきに使うものです。
 ツバメにワイヤの存在を知らせたほうがよいと思ったのと
 カラスにはここには障害物があるよと警告のつもりでした。
 (ツバメの目はいいので、 教えるというのは
 人間の浅知恵のようでこの間隔のワイヤなど
 全く気にせずに出入りをしています。)
 今は、親ツバメの羽休めのとまりに使われています。
・ワイヤ(パイプ)は30cm位の間隔で3本、下部をアルミテープ(50mm幅、長さ100~150mm)で
 壁に止めているだけです。
 テープは紙や布では耐久性がなくだめでアルミ製がよいです。
 毎年ツバメのくるころ、位置やテープの止まり具合を確かめるくらいで
 テープを張替えたりした記憶はあまりありません。

・上記は我が家の巣の位置と周辺の空間の条件でのものと思っています。

つまり
・ツバメが通り抜けられてカラスは入れないバリヤを作るということでした。
 (我が家の場合はカラスが巣まで飛んで襲ってくるという条件を疎外すればよかった。)


・カラス対策だけなら、巣の周囲40~50cm以上は近づけないようにワイヤをはりめぐらせば
 よいと思います。 

・巣を見えなくすることもよいと思いますが、探し当てられたとき
 襲われない工夫も合わせて考えておく必要があると思います。
 
・近くから歩いて襲われる可能性があるところは
 その場所の条件で工夫が必要だと思います。

・またツバメも急にバリヤが張り巡らされると戸惑うので、
 (びっくりして嫌がられて逃げ出されては元もこもない?)
 慣らしながら経過をみて付けるほうがよいと思います。
 ツバメに事前の了解は取れませんので、 
 上記のワイヤの取り付けも、巣にいることが多くなり、
 卵を温め始めてから2~3日かけて付けました。

余談
・玄関先であまり見栄えはよくありませんが、ツバメが帰った冬もこのままで
 常設です。