人は生きていく上で

色んな人と出会います。

 

人そのものとの出会いもありますが

本との出会いもありますね。

 

宮尾登美子という作家がいらっしゃいました。

4年前に88歳で他界された人です。

 

この人が書いた本に「櫂」という作品があります。

自分の自伝です。

 

お父さんとお母さんの人生を描いた作品。

芸妓娼妓紹介業を生業とされていた父親。

どうしても書きたくなかった。

しかし、売れない。

子供はいる。

どうして食べていくのか。

作家を志したが一行にうれない。

35歳から46歳まで 苦しかった。

 

その時に思い切ったのが 自分の親のことを書こうと。

しかし、恥ずかしい。

こんな親の仕事を書いたら、恥をさらすだけ。

しかし、書いたのです。

しかも、自費出版。

友人・知人に配ってあるいた。

 

それが、口コミで広がり、出版されることに。

そしてベストセラー。

宮尾さんは53歳で直木賞受賞。

 

この渾身の一冊が人生を変えることに。

この一冊に私も出会えて幸せです。

 

決して人生あきらめたらいけない。

 

そして、鬼龍院花子の生涯も文芸春秋で書かれ

「なめたらいかんぜよ」と夏目雅子さんに言わせましたね。

 

そう。

人生なめたらいかん。

だから、好きなことだったら決してあきらめずやるんです。

これ、自分にいいきかせています。