夫 実家へ 2
実家滞在中 叔父さんの火葬に立ち会うため 岩手県盛岡市まで行ったそうです
津波は 本当に凄惨な爪跡を残しました
TVで見るのと 現地で目の当たりにするのは大違いだったと 夫は言います
TVのリポーターが 同じように言っているのも よく聞きます
あまりの事に報道はされないであろう 胸が痛んで涙が溢れる話を 聞く事もあります
叔父さんも 叔母さんも 本人だと確認できる状態で見つかり
親族が火葬に立ち会う事ができました
ですが 火葬はできても 葬儀はできないのです
それでも まだご家族を捜している方が いらっしゃいます
私の親戚も 未だ見つかっていないです
必死で捜索して下さっている 自衛隊の方々 警察の方々 消防の方々がいらっしゃいます
きっと限界を超えています
自分より 辛い思いをしてる人がいるからと
みんなが 自分の悲しみを押し殺しているかのようです
鵜住居町方面から釜石の市街地へ 国道45号線から右折する手前です
只越町
市街地の通りに出る交差点
上の交差点を右折したところ ホテルサンルートが見えます
信号が使えないため 全ての大きな交差点に
全国の各県から応援に来て下さった 警察官がいるそうです
夫は この寒い中に 本当にありがたくて 何度も頭を下げて通ったそうです
警察の方も それに応えて頭を下げてくださるそうです
ありがとうございます
火葬のために行った盛岡市で
夫は友人夫婦に会えたそうです
その友人夫婦は なんと自分の車のガソリンを満タンにして
岩手にいる間は こっちを使ってくれと言ってくれました
ガソリン不足です
盛岡市でも ガソリンを満タンにしようと思ったら
寒い中でエンジンを切り 何時間も並んでくれたのだと思います
そして その車には救援物資がたくさん積まれていました
食料・トイレットペーパー・ティッシュペーパー・軍手 などなど
買い揃えるのも大変だったはず
なんて優しいんだろう・・・
故郷の惨状に打ちのめされた夫は
この2人の優しさに救われたのだと思いました