昔、雑誌で見て、美しい!と思った。ちょっと、ストーリーがヤバそうだったので、映画は観なかった。と言うよりは、地元の映画館で上映していたかどうかはわからない。子供が観るような映画ではなかった。何年前かなぁ?たまたま、BSで放送していたので、観てみた。中年の作曲家がひとりの美少年に恋をする。と言うよりも、ヤバい目つきで見ている感じ。いわゆる、ホモと言うか、同性愛ですね。それも、おじさんの片思い的な感じ。美少年のタッジオを演じている、ビョルン・アンドレセンが美しすぎて、うっとりとながめていた。世の中に、こんなに美しい少年がいたとは~しかし、この映画のあとは、普通の人生をおくられていた。結婚して子供も生まれて、音楽の教師として働いていることは知っていた。昔と違って、かなりのおじいさんだなぁ~と思った。大変な人生だったのだなぁと思った。ふと、改めて、ビョルン・アンドレセンの人生を調べたら、もともと、かわいそうな家庭環境に生まれて、父行方不明で母は父に捨てられて自殺して、その後は、美容師の祖母に育てられる。その祖母は、ビョルンのルックスを見て、いけると思ったのか、ステージグランマザーになってしまう。いろんなオーディションにでるようになる。その一つが、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」だった。ビョルンのルックスに惚れて、主役のタッジオ役に選ばれた。そして、映画も売れた。本人も大人気で日本に来日していた。しかし、この映画の撮影中もその後も、ヴィスコンティ監督から、性加害を受けていた事実があったと言う話も出てきた。ステージグランマザーの祖母も加わっていた可能性もあるとか?これは、70年代の話。そうジャニーさんの性加害事件が始まっていた頃。今頃になって、問題になるのも遅いような気がする。性加害を受けた側も言えないし、断れないし、相談もできない。それをいいことに、おじさんたちは襲ってくるのかも知れない。上司から部下へのセクハラやパワハラ的なことが許せない。誰も、止められなかったのかと思ってしまう。とりあえず、ビョルン・アンドレセンさんが生きていらっしゃることだけはよかったと感じる。美は時に罪なことをする。