昨日、中村勘九郎さんの長男の七緒八くんと次男の哲之くんの初舞台までの密着シリーズ。勘九郎さんも弟の七之助さんも、過去の初舞台までの密着シリーズが放送されていたので、私も記憶にあるが稽古や化粧とか衣装を着ての練習などは子供にとってはつらくて大変なことばかり・・・それを時には優しく時には厳しく注意して見守っている、お祖母様をはじめとしてお父様やお母様、叔父様の他にも多くの師匠やスタッフの方々が2人の面倒を見ている。そんな中で2人は仕事をするわけなのだが、この番組を観ている人も初舞台を観た人もハラハラドキドキだったと思う。なんと言っても、お母様の愛さんが素敵だった。叱る時は叱るが、よけいなことは言わずに子供たちを見守る姿。常にご主人やお姑さん(勘九郎さんと七之助さんのお母様)の前に出ることなく、ご自分の立場を理解している態度。これが歌舞伎の世界には必要なのだと思った。これからも、この2人の成長から目が離せません。

今、歌舞伎スクールが注目を浴びているらしい。「ズムサタ」で放送していたけど、別に歌舞伎役者になるとかならないとかではなくて、挨拶をはじめとする、礼儀作法や所作。そして、日舞や発声も習う。たとえ、役者にならなくても、将来は役立つことばかり。昔はおばあちゃんに教えていたことかもしれないが、今のおばあちゃんには教えられなかったりすることも、きちんと厳しく教えてくれる。おかあさんではできないしつけもしてくれる。そのせいか、応募者多数らしい。もう一度、大人たちが考えなおさないといけないことかもしれない。ほとんどの親たちは叱るじゃなくて怒るから、虐待になってしまうのかな?と思ったりもする。

歌舞伎の世界を通して、本当に大事なことは何かと考えなおすきっかけとなればいいなぁと思う。