不眠を解消するにあたり一番大事なことは、寝る前に脳や体をリラックス状態にもっていくことです。
勉強や仕事など頭を働かせることは辞めましょう。
好きな本や雑誌をゆったりと読んだり、好きな音楽を流したりして体をリラックスさせましょう。
部屋の照明を少し暗めにするのもいいかもしれません。

就寝前にいつも必ずすることを決めておくと、脳が「もうすぐ寝る時間」と認識して寝る準備をしてくれます。
ですから、自分なりの寝るまでの流れを決めておくといいと思います。
例えば、ぬるめのお湯で10分~20分程度ゆったりと入浴したあと、カフェインが入ってないハーブティを飲む。
あるいはホットミルクなどで体を温めるのもいいでしょう。
このようにして体と脳にもう寝る時間だと伝達することはとても重要なことです。

逆に熱いお風呂に入ったり、部屋の照明を明るくしすぎてしまうと、脳と体が起きる時間だと認識してしまいます。
このように寝る前に避けたほうがいいことは他にもあります。
カフェインは覚醒作用があるので、コーヒーや紅茶、緑茶なども飲むのをやめましょう。
寝る前に食事するのも体が起きてしまいますからやめましょう。
寝る前のタバコもカフェインと同様です。
テレビゲームやパソコン、勉強など脳が活性化するようなこともやめましょう。
睡眠をとるために一番大事なことは緊張状態を緩和しリラックスすることです。
自分なりにリラックスできる状況を考えて実践してみましょう。

催眠療法とは、催眠状態を利用して病気の症状や悩みを取り除いていく治療のことです。
不眠のような習慣化された不便な状態は、人間の潜在意識へアプローチをして改善させることが有効な手段です。
ですから催眠療法は不眠症の治療によく用いられます。
精神療法の1つで心理学と精神医学に基づいたものです。
催眠により、心の不安を解きほぐすのです。
ゆったりとした気持ちになり、セラピストの暗示により物の見方や考え方などを変えていき、症状を軽減していくのです。
催眠療法は必ず効くわけではなく、効果が出やすい人と効果が出ない人がいます。

催眠療法には直接的なやり方と間接的なやり方があります。
人それぞれに合わせたやり方で行うものなのです。
直接的なやり方としては、「これからあなたはすぐに毎日眠れるようになります」というような暗示をかけます。
間接的なやり方としては、「大草原で青い空を見ながら大の字になって寝そべりましょう。その気持ちのよさを思い浮かべてください。」
「そこでのんびりとした気分で寝そべっていましょう。」という暗示です。
一般的には間接的な暗示のほうが効果があるようです。

但し催眠療法には、悪質なものがあります。
有資格者かどうか確認する。
優良なセラピストに依頼するなど、くれぐれも用心してだまされないようにして下さい。
催眠療法は医療行為ではありません。
「治る」「治す」「治療する」などの表現は使用しません。
このような言葉を発したら「怪しい」と思ってください。

高齢になると、寝つきが悪かったり、朝早く目覚めてしまったり、夜中何度かトイレに起きてしまうなどなかなか熟睡できなくなります。
これは若いときほど体を動かさなくなり消費するエネルギー量が減ったこと。
加齢による最高体温が低くなったことや1日の体温サイクルがずれてしまうこと。
睡眠作用を促す「メラトニン」というホルモン分泌が少なくなることが原因とされています。

人間の体温がもっとも低いのは起きる直前で夜寝る前にもっとも高くなります。
そして眠ると体温が下がってきます。
この体温が下がるときに人は眠気を感じ、この体温低下の幅が大きいほど眠気を感じるのです。
しかし高齢になると、最高体温が低くなるためこの幅が小さくなり眠気を感じにくくなるのです。

また体温サイクルがずれるというのは、高齢になると一日のサイクルが前倒しになるのです。
体温が上がるときに人は目覚めます。
サイクルが前倒しになる分、朝早く目覚めてしまうのです。

メラトニンは眠気を誘発するホルモンで、脳からメラトニンを分泌するように指令がでると血液中に分泌されます。
脳は光を浴びると、脳に指令をだします。
その昼間に出された指令が夜分泌を開始するのです。
ですから、昼間に太陽の下で日の光をたくさん浴びるとメラトニンも分泌され夜眠気を催すのです。

これらのことから高齢になるとある程度の不眠は仕方がありません。
しかしより良い眠りを得るための工夫をすることはできます。

女性は妊娠すると不眠に悩まされることがあります。
特に妊娠後期に入ると、夜なかなか眠れなくなり、逆に日中眠気に襲われたりすることがあります。
妊娠当初3ヶ月は「プロゲステロン」というホルモン分泌が多くなります。
その働きにより夜熟睡できますが、昼間も眠気に襲われることがあります。
これは「妊娠随伴睡眠障害」と呼ばれます。
眠気により集中力の低下、無気力、気分が悪くなるなどの症状が現れます。
妊娠中期6ヶ月頃には治まります。
妊娠後期9ヶ月頃になると、今度は「エストロゲン」というホルモン分泌が多くなりプロゲステロンの分泌量が減ります。
そのため不眠が起こるのです。
妊娠後期の不眠には出産に対する不安や疲れなどの要因もあります。

これらの不眠を解消するにはどうしたらいいのでしょうか。
一番はなんといっても運動です。
日中に疲れすぎない程度に適度な運動をしましょう。
運動をすれば多少の疲労感が残ります。

昼寝により睡眠不足を補いましょう。
妊娠後期はどうしても眠気に襲われます。
逆らわずに睡眠をとり休養しましょう。
睡眠時間を少しでも稼ぎましょう。

またお腹が大きくなってくると寝苦しさから眠れないこともあります。
寝る姿勢を横向きにしたり、両足を少し曲げたり、膝の間にクッションを挟んだり楽な体勢を見つけて眠るようにしましょう。

リラックス効果としてはアロマテラピーも有効な手段です。
特に妊婦さんには「ラベンダーの香り」が適していると言われています。
ゆったりとリラックスした気分で精神を安定させると眠れるようになるかもしれません。



不眠解消の方法として「オルゴール療法」というものがあります。
オルゴールの音色の中にある周波によって、神経を通じて脳幹を刺激して心身ともに正常な状態に戻すというものです。
人間の体には、多くの神経が張り巡らされています。
末梢神経が体の外や内側から起こる刺激を感知して大脳へ伝えます。
そして脳幹から体の全神経へ伝えるのです。
ですから脳幹を刺激して正常な情報を体に伝達させれば、体は健康に正常な状態を保てるのです。

脳幹を刺激するには、人間の耳には通常聞こえないほどの高周波や低周波な音だとされています。
これらの音は、自然の中に多く存在します。
例えば森の中でたたずんでいると、小鳥のさえずりや川のせせらぎ、滝の水音などさまざまな音が聞こえます。
これらは高周波や低周波な音で、人間の脳幹を刺激するのです。
ですから人間はこれらの音を聞くとリラックスし癒されるのです。
このような音は、CDやテレビなどから流れる音の中には存在しません。
しかしオルゴールの音色にはこの自然界と同じ高周波と低周波の音が存在するのです。
人間は自然の中で誕生しました。
ですから自然の中で過ごすことが一番のリラックス法なのです。
その自然に近い周波数の音がオルゴールからでているのですから人はオルゴールの音色に癒されるのでしょう。
また人が気持ちがいいと感じたときにでるアルファ波についてもオルゴールを聞いているときに検出されたそうです。

オルゴールを毎日聞いていることによって体を正常な状態に戻そうという働きが体の中で起こります。
ですから、不眠だけではなく様々な病気においてオルゴール療法は有効な手段なのです。