先月、「法然と親鸞 ゆかりの名宝」展を上野の東京国立博物館に見に行きました。(10/25-12/4で会期終了済)
行って良かった懐かしいものと再会しました
熊谷直実直筆請願状(清涼寺)(重要文化財)
この書状、資料として卒論で使ったやつ!!もちろん本物ではなく、資料集の中に入ってるものを、だけど。変なとこで紙を継いで改行してあるところとか、すごい見覚えがあって懐かしい…。
迎接曼荼羅図(清涼寺)(重要文化財)
これは熊谷直実所持と由来されてるもの。熊谷直実というだけで懐かしい…。
因みにこの人は法然上人のお弟子さんになった元武士です。埼玉県熊谷市の熊谷。平家物語において一ノ谷の戦いで平家の貴公子、平敦盛を討ったとされている人。
阿弥陀如来立像(浄土宗)(重要文化財)
像内に4万6千人の名前を書いた紙が入っていたという阿弥陀さま。この時代(13世紀)に4万6千人ってすごい。(4万6千人が直筆で書いたわけではないそうなんですが。人数多いほうがご利益?があるとかで、源頼朝とか有名人の名前を書いたりしたみたい。うける。)
本願寺本三十六人家集(能宣集下)(西本願寺)(国宝)
白河上皇の60歳のお祝いに作られたとされる、ものすごく豪華な写本。金箔や銀箔や金泥や銀泥やその他いろいろを使って、しかも一頁ごとに和紙の装飾が違うという、超高級和紙に和歌が書かれている…。さすが院政を始めた人だけに、勢いというか権力のニオイを感じます。
図録を買おうかものすごく迷ったけれど、厚さが4cmくらいあって、持って帰れない‥とびびって止めました。
仏教系の展覧会ということで、地味なんだろうな…と思ってたけど、予想以上に面白かった法然の奥さん・恵信尼の書状なんかも授業で使ったな~、としみじみ。
熊谷直実の書状は会期後半だけの展示だったから(展示替えがあって前半は別のものが展示)、11月に行って良かった~。