ぼくは最近、というかずっと不眠症だ。


布団に入って目を瞑っても2、3時間は起きている。


眠りに着くまでにえらい時間が掛かってしまう。


やっと眠れたと思っても、ちょっとした物音で目が覚めてしまうし、
眠りが浅すぎる為、夢を見ない日は一日もない。


酷い時は布団に入ってから、8時間以上立っても眠れずに、そのまま朝を迎える。



そして眠らずに仕事に行くのだ。



眠くならない訳ではない。


目の奥に何かが突き刺さる気がするほど、目が疲れているし、
死ぬほど眠い。
目を開けているのが辛い。

だが眠れない。


昨日も眠らずに仕事に行っていた。


さすがに今日は眠らないと死ぬ。


そう思って、定番の羊を数えて見る事にしたんだ。


世界的に有名な安眠方法だ。


羊が1匹、羊が2匹…。


いくら不眠症のぼくでも、昨夜は寝てないし、100匹くらいで眠れるだろう。




羊が99匹…羊が100匹…羊が…



そして



羊はとどまる事を知らずに見事に10000匹突破した。



牧場の中では、羊が収まりきらずに、ピラミッド状に積み上がっていた。




…出勤時間だ。




行ってきます。
台風が近づいています。

あんまり被害が出なければいいけど。


小学生くらいの時は、台風が来るのが楽しみだった。

なんでかはわからないけど、なんか興奮したんだと思う。


小学生の時、家から学校まで歩いて2分くらいで行けた。


その日は台風ではなかったんだけど、外は凄い強風だった。


休み時間、学校の屋上から広げた傘を落としたら、この強風の中でどれくらい飛ぶのか実験して見る事にした。


屋上では立っているのがやっとってくらい暴風だった。


実験に使う傘は、ずっと学校に起きっぱなしの黒くて大きく重い傘。


早速広げて見ると、ぼくは傘に引きづられた。


傘はすごく丈夫で、こうもり傘にならずに、暴風に耐えていた。


あまりに強い力で傘を引っ張られるので、ぼくは傘を離した。



すると、傘は僕が想像していた以上に、もの凄いスピードで飛んでいった。


ぼくは『スゲエエー!』と大興奮した。




授業中も興奮したままで、あの傘はどこまで飛んでいったんだろうと、一人で盛り上がっていた。

あのスピードなら世界一周するかもしれない。
なんて夢も膨らませていた。




下校時刻になり、足早に帰宅する。



自宅の目の前に来ると、ぼくは目を疑った。

辺りにガラスの破片が散らばっていたのだ。


自宅の二階部分を見上げると、ぼくは愕然とした。




ぼくの部屋の窓ガラスに






黒くて大きな傘が刺さっていた




ぼくは正直、一途で純粋だと思う。

映画が好きで、色んな映画を観てきたけど、恋愛ものとかみて良く思う。


純愛なラブストーリーとか書かれた話でも、三角関係とかある時点で全く純愛じゃなくなる。


有名な映画ならゴーストニューヨークの幻があるけど、あれは皆、純愛だ。面白いと言う。

あれも、死んだ彼氏の友達が、死んだ彼氏の彼女にキスをするシーンがある。


勿論、彼女はそれを受け入れてキスをする。


そのシーンがある時点で純愛ではない。


彼女はその後、拒否するが、もう遅い。


拒否する事で、死んだ彼氏への気持ちを描いているのだろうが、ぼくにとっては一瞬でも受け入れた時点で終わってる。


一瞬でも気持ちが揺らいだら、本当の純愛ではないし、本当の愛ではないと思う。


ゴーストは映画として良く出来ているし、面白いが、ぼくはあのシーンだけが受け入れられない。

あのシーンがあるだけで嫌いな映画になってしまう。


こんなにも、浮気や不倫、要するに男と女の関係にうるさいのはぼくしかいないのかなと思う。

本当の愛とは、一度足りとも他の異性に目もくれず、生涯一人の異性を愛する事だと思う。


難しい事かもしれないけど、一途という言葉がある限り、これは当然の事だと思う。


映画によって、不倫などを美しく描いているのは本当に腹が立つ。

不倫の時点で何も美しくないし、不愉快なだけだ。


不倫されている人の気持ちを考えて欲しい。

中には自殺する程追い込まれる人だっているんだ。


相手の気持ちを考えられない、一番の例だと思う。


ぼくみたいな考えの人が他にいないのかな…?


今日、不愉快なラブストーリーを観た。



イライラし過ぎて





テレビが壊れた。