国公立受験に行ってくる。

朝、親の運転する車の中から外を見ていた。

田んぼの畦道にふきのとうが咲いていた。まだ雪も残っている。

塾のアルバイトの大学生の人たちが通う大学の前を通った。理系なのに文系教科を一緒に考えてくれる人や、アドバイスをたくさんくれる人、よく喋る人とか寡黙な人。その人たちが通う大学があまりに広いから、そこに通うところを想像して今更ながら存在を遠くに感じた。

自分もその人たちも塾に来なければ合わない縁で、そんな縁で顔を覚えるほどよく教わった。

来るたびに混んでいる道は空いていた。

建設工事場に犬の散歩。
ジョギングする人や救急車。
駐車場に転がるコーヒーカップとガソリンスタンドのパトカー。

駅構内はパンの香り。

徐々に人が増えてきて、同じ学校の制服とすれ違ったり、並んだ列の隣に見覚えのある顔を見た。教室の席が近い子を見つけて手を振った。

みんな笑顔で違うところに向かった。