自分が現役バリバリでやっていた頃はライブのオープニングSEといえばお気に入りの既存のアーティストの曲を使うというのが主流だったのですが、最近ではそのバンドの世界観を崩さない為なのかオリジナルのSEを使うバンドさんが多いみたいですね。
僕もこういった音を作る仕事を初めて今年で2年目になりますが色んなバンドさんのSEを作ってきました。
ぶっちゃけ言うと
自分、SE作るのとっても苦手です!!!!(笑)
SEを作るといってもそれはもはや作曲と同じ事なのです。
僕にとって作曲とは作るものではなく降りてくるものなので
どんな作業にしろ机やPCに向かってゼロから作るという作業は本当に苦手で溜まりません…(笑)
とはいえ引き受けたオファーに対して「NO」は絶対に言わないと決めているので今日も頭を抱えながらSEを作っています。
こうして苦労を経験する事で自分のスキルアップにも繋がるかもしれないし、自分の作品をクライアントさんが気に入ってくれたらまた次のお仕事にも繋がるかもしれないし、いつまでこういう風に音を作る仕事ができるかも解らないですからね。
なので頑張るのです。
頑張るとはいえ、何気なくシンセを触っていたら「これだ!」っていうSEの神様が降りてくる場合もよくあるのでそういった点ではハードのシンセって良いですね。
最近ではソフトのシンセの方が価格もリーズナブルだしMIDIキーボードもめちゃめちゃ安いのも出てるからキーボーディスとの人でもない限りハードのシンセを使う人ってめっきり減ってしまったみたいですけど(ぶっちゃけ音のクオリティも変わらないし寧ろソフトの方が良いって場合もあるし…)やっぱりぱっと電源を入れて直感的にツマミを弄ったりしながら気軽に音で遊びながらクリエイト出来るっていうのが僕個人的なハードの醍醐味かなと思います。
あと僕は一応鍵盤を弾けるので手で弾きながら作る方が断然楽なのでっていう事情もありけりです。なので打ち込み用のMIDIキーボードも無駄にでかいです(笑)
今使っているハードのシンセはRolandのFANTOM-Xという、現行のFANTOM-Gの一個前の世代です。もうかれこれ7年ぐらい使っています。

それ以前はYAMAHAのQS300というオールインワンシンセを使っていたり当時作曲でメインで使用していたQY70とかQY700の内蔵音源を使っていたのですが、どうも自分の中で限界というか、周りでも使っている人が多かったのでいかに周りよりもクオリティの高い音で勝負するかという今思えばしょーもない理由(笑)でちょっと良いシンセを買おう!と思ったのがきっかけでした。
そんな時に楽器屋で色々試奏していた時にこいつに出会いました。
…というよりはその楽器屋の店員にゴリ押しされました(笑)
けどびっくりするぐらい音も良かったし何より一番気に入ったのは「PIANO MODE」というボタンがありまして(もしかしたら現行機種には無いかも…)それはどんな作業をしていてもそのボタン押すとピアノの音色ページになるというピアノ好きには溜まらない機能でした。
シンセの音を弄ったり選んだりしている時って煮詰まってくると何が良くて何が駄目なのかよく解らなくて発狂してしまいそうになる事が多いので
そんな時はこのボタンをポチっと押して優雅にピアノをだらら~んと弾いて頭のネジを緩めるという使い方でした(笑)
他にもサンプラーの機能とそれを鳴らすパッドがついていたり
後にV-Synth等で使われるD-beamという手をかざすと音が出たりresonanceを弄る事が出来る画期的なトリガーがあったり
16トラックシーケンサーに加え、オーディオトラックの録音も出来たり(一応当時からHDのMTRを使っていたので結局使った事ないですが)
VJ機器とリンク出来るV-LINKという機能があったり(もはや未知の領域…)
USB接続してPCのDAWソフトと連携しながら作業が出来たり
シンセ業界では初めてカラーの液晶パネルが採用されてたり
本当に未来を先読みしたようなシンセでした。
あと別売りのExpansionCardという、拡張音源を挿すスロットが四つありまして
全部埋めました!(笑)
割当としては
1にドラム音源
2にピアノ音源
3にオーケストラ
4にストリングス
といった感じでした。
ドラム音源は当時のシンセには再現出来ないような本当にリアルな音でデモ作りも捗ったし
ピアノ音源もストリングス音源も、これを使ってからは内蔵の音源をいっさい使わなくなってしまったぐらいだし
ぶっちゃけ3はほとんど使わなくて4がメインでしたが…(笑)
ちなみにこの拡張カード…ただの基盤なんですがお値段は一枚2万弱ぐらいしまして…
それを四つ買ってる事になるので今思えば恐ろきその頃の俺の金銭感覚…
けどそれだけ投資したからこそ今でも愛着があるわけですね。
レコーディングでも曲作りでも何度も使ったし、あとライブで鍵盤を弾くときも持ち込んでました。
DAWに移行してからも暫くはソフトシンセは使わずこれ一台でデモから本チャンの同期も作ってました。
当時はあまり良いスペックのPCを使っていなかったのでギター等のオーディオはPC、それ以外は全てシンセで鳴らすという割り振りが丁度良かったのです。
今でもプラグイン挿しすぎてPCが止まっちゃうとコイツを登場させたくなります(笑)
もう1世代前の機材になったとはいえ、俺の仕事やバンド活動においての音作りにはまだまだ現役で活躍してくれそうな気がします。
そういえば!
先ほどの話の中に出てきたExpansionCardですが…
なんと最近になってそのカード全種類(確か12種類ぐらい)を一つのラックに収めた音源モジュールが新発売されまして…
ちょっと泣きそうになりました…(笑)
でもこんな時代でもハードの機材が新しく出てくるっていうのは嬉しいです。
数年前からの異常な程のPCのスペックの進化により、インディーズだろうがメジャーだろうがサンプリング音源を使うのがもはや当たり前なので
ぶっちゃけこの音は生のピアノなのか、それともシンセのピアノなのか、
生で録ってるドラムなのか、それとも打ち込みなのか
なんて事は判断がつかないぐらいのレベルに達しています。
それだけソフトのシンセが優秀かつコストもかからないので当然そっちを取るのは当たり前だとは思いますが、
やっぱり俺はその傍らハードのシンセもこれからもっともっと進化し続けてほしいと思います。
1台のPCの中にすべてをスマートに詰め込むのもいいけど、
目の前に大きな機材がどーん!と置かれてる時の気持ちよさも結構大事なんだと思います。
何か話が脱線に脱線を重ねとんでも無い事になりましたが…
…作業に戻ります(笑)