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介護のコンプライアンスに強い経営コンサルの独り言

介護・医療業界の制度やコンプライアンスに強い経営コンサルが、これから超高齢化社会を迎える日本の将来や親の介護、子供たちの未来についてちょっとヒントになる独り言。親の介護で困っている人、介護に携わる組織の経営者や職員にも役立つ情報を発信していきます。


こんにちは、
まなぶっちです。

先日、クライアントに訪問した際、
転倒事故に対する苦情につての
相談を受けました。


相談としては、発生した事故について
ご家族より書面での報告を求められているのですが
書面で報告することにより、


後でトラブルが生じた場合に
その書面で責任追及をされてしまうのではという
心配から書類作成のアドバイスがほしいいうものでした。


事故の概要については、予め施設長から電話で聞いていたので
大まかなことは分かっていたつもりでした。

ただ、報告書の作成となるとそれなりに詳しい状況を
知る必要があります。


その為、関係者とのヒヤリングと
記録の閲覧のため施設を訪問した訳なのですが、
報告書のドラフトを見せてもらい唖然としました。


書類には介護の専門用語や施設内での造語(略語)が
数多く使われており、正直私でさえ
内容を読み解くのに苦労した程です。


ひと通り、報告書のドラフトを読ませてもらった後
施設長とこんなやり取りが有りました。



「この報告書は、ご家族にお見せする予定ですよね。
ご家族は、介護業界にご関係のある方ですか」


施設長
「いいえ、ご家族は製造メーカーの会社員で
介護の業界には詳しくないはずです」



「では、その方には、専門用語や施設での造語(略語)が多くて
難しすぎるのではないでしょうか」


施設長
「確かに言われてみれば、難しいかと思います。
私たちは、慣れているのでその点に
鈍くなっているのかも知れませんね
まず、そこから見直してみます」


介護現場の事故は、行政への報告事項になっているため
事故報告書などを提出します。


行政への報告書の限られた範囲に必要な事項を書こうとするため
こういった専門用語や造語を使うようになったのかも知れません。


こういった傾向は私のクライアントだけではなく
他の施設でもよく見られる傾向だと思います。


そこで、今回面白い書籍が有ったので紹介しますね。


それは、三省堂が11月24日から販売を開始した
「やさしく言いかえよう介護のことば」という書籍です。


これは、介護関連の専門用語を分かりやすく
言いかえることを提案したもので、
今まで有りそうでなかった本だと思います。


やさしく言いかえよう 介護のことば [ 遠藤織枝 ]
¥1,512
楽天

この本では、介護の現場でよく使われ言葉約130種類を選び、
やさしく分かりやすい言葉に置きかえるためには
どうしたら良いかを事例を基に分かりやすく解説されていて、
私も、なるほどと思いました。


普段から介護の記録は第三者が読むことを想定して
書くことを勧めているので、
ここに書かれいる観点はとてもたいせつだと感じました。


ちょっと言い換えるだけで随分分かりやすくなりますし、
書かれている文章が柔らかくなりますね。


例としてはこんな感じです。


「びらん→ただれ」
「咳嗽→咳」
「更衣→着替え」
「嚥下→飲み込み」
「ターミナルケア→看取りケア」


介護の現場では、割と専門用語を使えることが
良いように思われがちですが、
読む人の立場にたって書くように
心掛けたほうが実は大切なことだと思います。


この辺で意識を変えてみるのもいいのではないでしょうか。



最後までお読み頂き、有難うございます。


本日はこれにて。


こんにちは、
まなぶっちです。


我が国における高齢者人口は
年々増加しているので、
当然と言えば当然ですが
65歳以上の高齢者の交通事故も
増加傾向にあることが分かりました。


警察庁の「運転免許統計(平成26年度版)」では
全国で運転免許証を保有している人数は
82,076,223人となっています。


これに対して65歳以上の高齢者の運転免許保有者は
約1640万人とのこと。


実に5人に1人が高齢者ということになるます。

交通事故の死亡者は26年には4113人でピーク時の
昭和45年の4分の1以下となるなど減少傾向にあるが、
高齢者の占める割合は16年は約41%だったのに対し、
26年は約53%に達するなど増加している。


一方、高速道路6社の調査結果によると、
23~25年に確認できた逆走運転は計541件で、
うち370件(68%)は65歳以上の高齢者が運転であった。


記憶に新しいのは
今年の1月、東京都板橋区で89歳の男性が
首都高速道路を逆走し、
運転する軽自動車がトラックやトレーラーに
次々と衝突する事故を起こして亡くなっています。


こういった事故に関係しているかどうか
因果関係は証明されていませんが、
運転者に認知症の疑いがあり事例が
200件(37%)に上っているとのことです。


高齢者の事故の要因として考えられるのは
やはり、判断力や記憶力の低下が
主要な原因とみられているようで、
免許更新時の検査の強化や警察による
独自の安全運転講習などの対策が進められています。


こういった事態に際し
免許証を返納するという動きも活性化しており、
免許証のかわりに身分証明証の役割を果たすことができる
「運転経歴証明書」の交付が受けられるとの事です。


マイナンバー制度における
個人番号カードも身分証明書の替わりに
なると言われていますが、
マイナンバーは危ないので
高齢者の方はこの「運転経歴証明書」を
身分証明書の替わりに使った方が
安全かも知れませんね。



最後までお読み頂き、有難うございます。


本日はこれにて。

こんにちは、
まなぶっちです。


介護をめぐる国の動きも
少しずつ活性化してきたような
印象をうけるこの頃ですが
今日、新たな動きが有りました。


それは、安部首相が打ち出した
「介護離職ゼロ」の方針にたいして
介護施設を増設するというものでした。


具体的には、


厚生労働省は
一億総活躍国民会議において
2020年代初頭までに介護施設を
40万人分増設するとしていた計画を
新たに10万にふやし、
50万人分整備する目標を打ち出すとのことです。


これまでの計画では14年度から20年代初頭までに
特別養護老人ホームや在宅介護施設などを
40万人分つくるとしてきたのに対して


従来の計画に加え、
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の
建設も合わせて加えて
50万人分確保するという方針とのことであある。


ただ、このニュースを聞いた時
ひとつの違和感を覚えました。


というのも、前回、前々回と
介護の現場では、職員の人材確保が
急務となっていることを取り上けていので、
単純に人材確保ができるのかと
疑問に思ってしまう点なんです。


施設を増やしたからといって
人材がいなければ
単なる箱ものに過ぎません。


介護に携わる人材の確保について
何の施策も示していないのに
箱だけ増やしても意味がないように思います。


本当に「介護離職ゼロ」を目指すのであれば
働く人の待遇を改善し、
多くの人が働きたいと思える
魅力ある仕事である為の
何らかの工夫を示すべきだと思います。


介護施設は、道路のように造りっぱなしで
ほったらかしで良いようなものでは有りません。


その点は、いったいどう考えているのでしょうか?



最後までお読み頂き、有難うございます。
本日は。これにて。