ゴルフをしていない人でもご存知だと思うのですが、昨日最終日が行われたAIG全英女子オープンで、日本女子ツアー所属の渋野日向子選手が優勝しました。朝の情報番組では、冒頭から三十分近くにわたって特集が組まれていたり、いわゆる「フィーバー」というやつが、しばらく続きそうですね。

 アスリートが海外で少しばかり活躍したり、名門チームに移籍したというだけで過剰に騒ぐことが多い、この国の「文化」からは、個人的に距離を置いているつもりなのですが、今回の渋野選手の優勝は、率直に嬉しく感じました。去年、大坂なおみ選手がテニスの全米オープンを制したときのような爽快感があり、真の意味でのスター誕生を目の当たりにした喜びに包まれました。

 僕はゴルフを今年始めたばかりなので、偉そうなことは書けませんが、彼女が日本で優勝した二つのツアーは、たまたまテレビで見ていました。今回の全英と同じように、勝負どころで長めのパットをよく決めていた姿が、記憶に残っています。パターの練習はどのように行っているのか、是非知りたいところです。

 男子も含めて、長きにわたって届かなかった海外メジャーの優勝。プロ一年目の渋野選手が今回の快挙を成し遂げられた要因は、いくつかあると思いますが、僕は彼女のこんなところに注目しています。

・パターやショットも正確だが、身体能力でも外国勢に引けをとらない。
・小さい頃からゴルフをしているが、ほかのスポーツ(ソフトボール)、チームスポーツの経験があり、ゴルフ一辺倒ではない。
・同世代(ゴルフ関係者のあいだで「黄金世代」と言われている)の中では、早くから頭角を現していたわけではなく、どちらかというと遅咲き。
・主戦場は海外ではなく日本であり、初めて参加した海外の大会が、今回の全英女子だった。

 遠くを見すぎることなく、いま自分が立っているフィールドで着実に力をつけていくのが、彼女のスタイルなのかなと想像していますが、アスリートとしての今後のさらなる活躍を、楽しみにしたいと思います。