オーストラ・マコンドー
『好き好き大好き
超愛してる。』
全公演 終了しました
醒めないうちに感想を…
なんですが
一筋縄ではいかない
作品なものですから
長くなります
すみません
この公演の告知が出た時
すぐに原作を買って
一気に読みました

今時の女子高生みたいな
タイトル
作者ご本人のイラストの
可愛い表紙
しかし
内容は静かで濃くて
深い愛に溢れていました
ガンで恋人を失った
若い小説家の一人称で
進む物語で
主人公・治が
恋人・柿緒への愛を
思い出を辿りながら
語りつづけますが
それぞれ短い
三本のエピソードの間に
全く違う短編が三本
挟み込まれています
挟み込まれている短編は
どれも荒唐無稽というか
SFのような
ファンタジーのような。。。
それが
治が書いた小説なのか
治の見た夢なのかは
書かれていません
共通しているのは
愛する女性の生と死に
直面させられている
男の物語であること
舞台は原作を
それはそれは忠実に
表現していて
観劇の後で読み返すと
まるで舞台の戯曲を
読んでいるかのようです
SF的短編の部分を
CGなど使えない舞台で
どう表現するのか
興味がありましたが
見事に
演劇ならではの手法で
表現されていました
演劇というのは
リアルに描く映画と違い
観客の想像力に
頼るところが大きいため
いかに観客の想像力を
引き出すかが
作品の出来を左右しますが
しっかり引き出されました
芸達者揃いの役者さんに
劇場とは違う空間を
フルに生かした舞台装置
舞台は場面によって
前後左右が別々に上下し
病院になったり
砂漠になったり
学校になったり
戦場になったり
音楽は
ミュージシャンの
MOGMOSさんによる
ギターの生演奏
難を二つあげれば
ひとつはその舞台と音楽
音楽は素晴らしかったけど
時に台詞に被って
台詞が聞き取り辛かった
舞台の上下する音も
そうでした
もうひとつは
どの役者さんが誰で
どの役を演じた人なのか
わかる手助けが無かった事
全体的に
あらかじめ原作を
読んでいることが
前提になっているような
作りになっていましたが
表現方法が
とても面白くて
せつなくて深くて
静かな愛を語りながら
80年代小劇場演劇的な
爽快感も少し感じました
ところで
この作品
私の地元の調布が
舞台になっています
私のお目当ての
富田翔くん主演の
『ニオモ』という
エピソードには
特に調布がたくさん
出てきます
イブという女性戦闘員の
肋骨を握って融合し
操縦して神と戦う
男性戦闘員のアダム達
翔くんは「石原」という
アダムを演じましたが
西調布近辺に
上石原・下石原という
地名があり
我が家の息子達の小学校は
石原(いしわら)小学校
山本ひかるちゃん演じる
イブは調布ヶ丘ニオモ
調布ヶ丘も
電機通信大学や
布多天神などかある
地名です
調布基地は
言わずと知れた
調布飛行場
東山(ひがしやま)病院は
東山(とうざん)病院かな
ニオモは次男と同じ13歳
ニオモが死んだ後の
石原くんの次のイブ
河野ミ気は
長男と同じ16歳
そして舞台が調布…
荒唐無稽な話の筈なのに
リアルに感じて
ちょっと恐いです
翔くんは声も演技も
さすがの安定感
神と自分の心に
揺さぶられるアダムを
せつないほどに
観せてくれました
最近特に
ガタイが良くなったので
力強い身体つきが
華奢なイブとの対比で
よりアダムとして
際立ちました
公演期間が短かったのが
実に惜しい作品でした
同一キャストによる
再演を熱望します
長い文章
読んでいただき
ありがとうございました