弘南鉄道は大鰐線 ( 13.9キロ ) 弘南線 ( 16.8キロ ) から成る青森県弘前エリアの私鉄です。大鰐線は嘗ては弘前電鉄でしたが1970年に弘南鉄道が吸収して再出発しました。
運行する電車すべてが元東急の7000系で、特記すべきは全車が東急時代と同じパイオニアIII型台車を履いていること、それと車体に外見上大きな改造がなされておらず ( スノウプロウぐらい ) 東急時代の姿を良く残している点です。( 中間車の先頭車改造は別格で除く )
パイオニアIII型台車は、ブレーキディスクが車軸の外側に付いているのが外見上の特徴で、サイドから見るとドーナツ型のディスクがシルバーに光って回転し印象的です。
弘南鉄道に冷房車が無いのは、我々撮り鉄ファンには嬉しいのですが、一般の利用者の不満解消の一助として改札口に持ち帰りOKのうちわ (団扇) が置かれているのが微笑ましいです。( うちわは沿線の黒石市の名産品) あとホッコリさせてくれるのが、稀少なハート吊り輪で、これに出会うとラッキー ( ハッピー ) といわれます。
元7000系は日本で最初のオールステンレスカーで車齢60年に近づいていますが、車体はまだまだシッカリしていて元気元気。走り関連•車内アコモを適切に保守•補修すればまだまだ頑張れそうです。
[津軽大沢車庫にて元7000系と並ぶ元東急の6000系。こちらは外板のみステンレスのセミステンレスカー。定期運用には入っておらず、稀にイベント等で動くことがあるらしい。左端に見えるのは倉庫として使われている元6000系。平賀車庫でも元6000系が倉庫として使われている]
地元の名峰 岩木山、赤い林檎がたわわに実る果樹園、一面の雪景色、たんぼアート、など ブレーキディスクを光らせて走る元7000系との撮り合せは、撮り鉄にとって 熱くなる被写体です。
”よし, また撮りに行こう” という気にさせてくれる弘南鉄道です。