兄弟で飲んでいた時のことで話していた時のことです。
これは、私の兄が経験した話。
昔、私の家は古い日本家屋で、所謂デる家だったんですよ。
中でも被害にあったのは私達兄弟なのですが、兄は一度も心霊現象には遭わない人でした。
兄の口癖が、
「見えないものは、見えない。てか、見ない。見ないものは見えない。つまり何もない」
ガンコなまでにそう言っていた兄…
そのうちに、古かった家は建て替えすることになった。
新しい家になって、心霊現象もなくなり、私達もあの時の事を笑って話すようになった。
自「あー、そういやさ」
兄「ん?」
自「前の家であったじゃん。親父達が酒飲みしてた時にさ…」
弟「あー…いきなり全部の盃割れたってやつ?」
自「おん」
兄「古かっただけだろ」
自「古いだけで、全部真っ二つにわれっかい」
弟「あれはビビった」
兄「いや、ビビったのは…」
そこまで言って、兄は口を閉ざし、ボクと弟は首をかしげた。
自「なん?」
珍しく口ごもる兄がようやく口を開いた。
兄「いや、見たんだよなァ」
弟「は」
自「何を?」
兄「首」
さぁっ、と血の気が下がる。
兄「あの家でさ、生首が恨めしそうに俺等をみてたんだよ」
兄「俺が見たのは一度だけ」
兄「お前等が悪戯でおいた雪玉だと思ったんだよ」
兄「違ったんだよなぁ」
やけに饒舌な兄に、私と弟は口端をひきつらせた。
兄が首を見た場所…それは……
自「そこって…」
弟「俺等が、ミた場所…」
自「物が割れるとこ…」
・・・
「「ぎゃーー!!」」
兄「うっさ」
兄の一言に肝が冷えた夜でした…