レッスンなどで生徒と接していて
「こういう風に練習した方がいいよ」
「もっとこういう音楽を聴いた方がいいよ」
とアドバイスすると、こういう言葉が返ってきます。
「個性を大事にしてるんで…」
個性っていったい何なんでしょうか。
個性=自分らしさ
だとは思うんですが、
「じゃあ、こういう人になりたいと思う自分のアイドルは?」
と問うと、
「いません」とかその答えを出そうと悩む人が多くみられます。
私にはすごく不思議でたまりません。
有名な言葉で
「すべては模倣から始まる」とあります。
模倣=コピー
であり、コピーすることから始まります。
私はギター弾きなんですが、やはりコピーから入りました。
当然いきなり完璧に弾ける訳ありません。
ギターの練習もさることながら、
自分のアイドルと同じような髪型にして鏡の前に立ち、
CDやビデオを流しながら同じ動きをしながらそのアイドルになりきってました。
そのうち、
「自分と同じくらいの年齢の時、どんな音楽を聴いてきたんだろう」
「どんな練習をしてたんだろう」
と疑問を持ち始めました。
当時はインターネットなど無い時代でしたので、雑誌のインタビューなどで細かく調べました。
するとインタビューなどで
「こういう音楽を聴いて育った」
「こういう練習を当時してましたね」
というような事が書かれていました。
早速その人が聴いていた音楽のCDを買いに行きました。
そしてそのバンドをコピーする・・・その作業をずっと繰り返してました。
インターネットが普及し、様々な情報を得られる世の中なのに、
自分の好きなアーティストの事を知らな過ぎる人が本当に多いです。
まずは自分の好きなアーティストをコピーする事から始めてください。
ただコピーするだけではなく、服装であったり、影響された音楽であったり…。
そのアーティストを構成している全ての要素を取り入れてください。
それが出来たら次のアーティストをコピーする。
その作業を繰り返していると気付いてくるはずです。
個性とは…何かと。
偉大なマイケルジャクソンもコピーから始まってます。
マイケルジャクソンの振付師ジェフリー・ダニエルは
インタビューでこうマイケルの事を語ってます。
「彼はひとり、ネバーランドのダンススタジオで、
尊敬すべき先人たちから影響されたものや、彼のアンテナが反応したもの・・
それは幼い日に観た憧れの人のス
テージの記憶から、
古いミュージカル映画から、タップから、ジャズから、バレエから、
そしてストリートで生まれた新しいダンスからの動きを、黙々と研究し
取り入れ、
そして統合していったのですね。
学んで研究するまでは、誰でもできそうなことですが、絶妙なバランスで、
さまざまなものをうまく調合する、というのは実はなかなか難しい事ではないでしょうか。
マイケルは脅威的な独創性をもってそれを成し遂げた。
その努力の果てに完成されたものは完全なオリジル、
マイケル・ジャクソンスタイルとなりました。」
並外れた努力でマイケルのスタイルが生まれたという事が
このインタビューで分かると思います。
マイケル自身もインタビューでこう答えてます。
By the talent given me by God
Training cultivating it.
Studying the greats in my field and becoming greater.
like a scientist searching persistent
confident to be the Best.
Study the greats and become greater.
Reach the Zenith of my ability as an actor singer dancer. M.J.
神から与えられた才能
それを耕すトレーニング
自分の分野の偉人から学んで、より大きくなること
根気よく研究する科学者のように
ベストである自信をもつ
素晴らしい先人から学び、彼らを超えること
俳優・シンガー・ダンサーとしての自分の能力の頂点に達する M.J.
自分のアイドルを見つける。
そしてコピーする
まずはそこから始めてください。
