スライム魔王
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俺は永田聡史と言う。大学の四期生だが、内定も決まらず大した危機感も無いままだらだらと就職活動をしている。

そんなわけで夏休みだというのに、俺は電車なんかに乗ってるわけだ。
周囲にスーツは見当たらず、どこかに遊びに行くと見える中高生が幾人か伺えるくらいだ。
俺の視線は女子高生や女子中学生の集団を探るように行き来し、たまに可愛い娘を見つけると「かわいなぁ」とか「やりてぇな」とか考えていた。
そうこうしている内に目的の会社に付いた。
美人な受付嬢に目を奪われていた俺には、この会社が俺の生涯に大きな影響を与えようとは知る由もなかった。