2~3年前、電車の中の広告でこんなの見つけた。


『色彩検定』


おしゃれが好きだったり色のイメージ作りに自信があったので受けてみようかなと、テキストを買ってみた。


ところが、センスや知識を問うような検定ではなく、『色彩"理論"検定』とも言うべき内容で理屈っぽく感じ、思っていたのと違うかなと保留。


ファッション小物を扱うお店のお姉さんとおしゃべりするようになって、その方も「私も資格取りました。最初は落ちましたけど」なんてお話を聞かせてもらったり、私が独学で勉強してみていることを応援してくれたりということもあったりしたけど。


そのまま年が過ぎて、本棚に置いたままのテキストを眺めては「検定級、取りたかったけど、私には手が届かないかな」って諦めかけた日々が続いていた。


でも自分の中にあると信じている芸術系のプライドが、どこで役に立つとか関係なく、『業界に片足入ってるよ』とか、『ファッションの世界の人とも対等にお話ししてみたい』とか『自分もアーティストの一人なんだー!』という意地が再燃し


またファッション業界への展開なども関係して比較的若い女子の比率が高いことで"おばちゃんねーちゃん"な私でも違和感なく溶け込めることからこりゃやるしかないと覚悟(?)


乗りかけた船、もう一度始めてみようということで、まずはやはり公式テキストで十分との口コミから年初に問題集とともに買い足し。


勉強し始めたものの、美術系の科目なのに、目の構造とか光の分析とか理科の教科書みたいなのとかもあって、美術って文系?理系?いやきっとどっちにも属さないんだろうな。血液型でいうところのAB型のような。
なんて考えたりして。

 


で、PCCS。
もう専門的過ぎる。私仕事で使うわけでもないのに。
しかも説明している色に見えないとか解説どおりに解いてるのに違う答えに行っちゃうとかもう訳わからず投げ出したくなることもあったりして。。。


そんな感じで6月の試験時にはまだ全然自信が持てなくてスルー。


夏が終わる頃、「冬の試験で試さなくてどうする。今年(2017)の成し遂げる目標だぞ!」と腹を据え、9月にもう半ば強引に申し込み完了。


これで逃げることはできなくなった(笑)


自分で選んだものだもの。やるならそれなりに徹底しようと頑張って、時間さえあればネットの過去問とかスマホのアプリとかで頭に詰め込んで。

 

 

1か月半くらい詰めに詰めて、ついに11月12日受験当日。


会場は某大学内。


わは、大学様訪問なんて、大学受験の頃を思い出しましたわ(笑)

 

 

それにしても初めて入る会場っていつも新鮮。

私、嫌いじゃないよ。この空気感(笑)

 

 

そしていざ試験開始。

 


試験は問題数が多く、かなりいっぱいいっぱいで見直す時間はほとんどなかった。

それでも念のためと繰り返し問題文と答えを照らし合わせていたら、やはりいくつか問題を読み違いしていたところもあり、ギリギリまで気を抜かずに修正等々。

 

 

でも終わってみて大方自信がある自分に気が付いた。

勉強し始めの頃、あんなに訳わからなくてしんどかったのに、試験は割とシンプルな、基本的な問題ばかり。

後半、丁寧にやっておいてよかったという感想でした。

 

 

合否結果通知は12月下旬に届くとのことでしたが、スクール系の機関が解答速報を公表しているので採点してみました。(試験問題は持ち帰れるので自分がどれを回答したかは一応わかる)

 

 

結果。

 

 

結果!

 

 

102問中明らかに間違ったのは11問だけで、あとその中でどれを答えたか忘れたのが1~2問。

少なく見積もっても91問は合ってる。。

 

 

例年70点くらいなら合格らしいので、91点なら結構余裕でクリアしたことになり、正式通知はまだだけど合格したことに確信が持てて嬉しくてほっとしました。

 

 

思えば2年越しの美術系検定。

私にとっては仕事で使うわけでもないし、仕事で評価が上がるわけでも資格手当が付くわけでも何でもない。

でも、自己研鑽、自己啓発の一環でこうしてやってみて身に付いた(資格が取れた)ってことはとても嬉しいものです。

 

 

他人は、「用もないのに問題集を買って検定料を払って1万円ほど出費しただけじゃん」っていう人もいるけど、価値観はね、人それぞれだもんね。

 

 

長かったなー。やっと肩の荷が下りた気分です。