「イノセント・ガーデン」観ました。
http://www.foxmovies.jp/innocent-garden/
少女というものはいかに容易く女へと成長してしまうものか。
と、大槻ケンヂみたいなことを言ってみたりして（笑）。
本作はスティーブン・キング「キャリー」の変形なのだろうか。テイストとしてはシャーリーズ・セロン「モンスター」を思い浮かべつつ観ていたのだが、本質として「キャリー」の世界観が内包されているような。
ただ「キャリー」はよりメリハリの効いた、いかにも物語的な側面があるのに対し、本作はよりあいまいな部分が残り、観る側にさまざまな解釈の余地がある（しかし、だからこそラストシーンはあそこまでやるべきなのか？と、疑問も残るのだが）。
アメリカ映画の底力を見ちゃったなっていうか、全体のエンタテインメント性も高いし、何より独特のバタ臭い感じがあるのがしびれる。
主人公の女性（少女というべきなのか）が、人の死に対し、エクスタシーを感じてしまう部分っていうのが印象的。彼女にとってそもそも性的なものは背徳なのだろうが、それが逆に彼女を惹き付けて止まない。
唐突なシリアルキラーは、性的倒錯者のメタファーなのだろうか。繊細であり、なおかつダイナミックな作品であると思います。