人類創世記 イナンナバイブル ② | My Diary♪

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zeraniumの『真実の情報』掲示板

http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-f5d8.html  <転載元>

 

・イナンナバイブル  ②

 

   (略)生命の家の周囲には、目に見えないバリケードのドームの囲いが張り巡らされた。中に入れられている遺伝子操作されて生まれたルル・アメル(人間)たちには、ドームの端に近づくと怖ろしいことが起きるとだけ知らされており、その見えないバリケードの存在について彼らが気づくことはなかった。実際にはこのドームは彼ら人間を展示するためのものであり、要するに彼らは動物園の檻の中で暮らす観賞用の動物と同じだった。

  アヌンナキたちは娯楽がてら、エデンを訪れては、ルル・アメルたちの生態を鑑賞した。さらにはラームからイギギ(労働者のアヌンナキ)たちまでが遠路はるばる、つがい(オスとメス)のルル・アメルを一度は見物したいものと、エデンに押し寄せた。それは彼らの母星ニビルでもそうで、遺伝子操作によるルル・アメル1号のアダマと2号のティ・アマトの話題で持ちきりだったのだ。

   だが訪問者たちにはルル・アメルたちに高度な学習能力が備わっていることは伏せられていた。そのため、彼らに気づかれないようにモニターを通してのみ鑑賞することが許されていた。その見えないバリケードのテクノロジーは、単にバリケードの役割のためだけではなく、外敵から守る役目もあった。そのテクノロジー、つまり一定の周波数に設定されて制限された範囲は以後拡大され、今日に至るまで人類が暮らす地球世界を覆っている。

「運命の石板」というテクノロジー

   「運命の石板」と呼ばれる、さまざまな機能を持つ謎めいたテクノロジーがあった。
   このテクノロジーはプレアデス次元のテクノロジーであり、かつてプレアデスからニビル星へ強制移住を命じられたアンに、宇宙総司令官ソ・ラーラが特別に与えた宝物だった。それは宇宙創造主由来の物であり、まさに「神々の道具」だったのだ。

   それは天然石がはめ込まれた石の板であるにもかかわらず、雲のような軽さだった。運命の石板は、計算を具現化するためのシミュレーションを素早く緻密なレベルまで計算できたので、アヌンナキたちにとって不可欠なツールであり、それはまさにスーパーコンピューターの数千倍も優れた打ち出の小槌であり、(ニビルの)神々たちの宝物だった。

   エンリルはこの運命の石板を用いて、ニビル星と地球間の通行ルートと、移動に適したタイミングを計算し、ついに新しいルートを発見することに成功した。これによって大量の金(ゴールド)が以前よりもずっと楽に、地球からニビル星へ輸送できるようになった。運命の石板によって、宇宙のあらゆる星との距離を正確に測ることもできた。その上、一瞬にして目的地にも着くことができ、タイムジャンプには欠かせない方程式が託されていた。

   ニビル星人は、プレアデス文明から受け継いだ魔法ともいうべき叡智を持っていた。だから本来ならば彼らのDNAを受け継いでいる人間たちも、こうした魔法を自由自在に使えたはずだったが、遺伝子操作によりそうした能力は封じられていた。だがアヌンナキたちのすべてが魔法を使えるわけではなく、それはアヌ一族だけが持つ特権ともいえる資質だった。

エデンからの追放

   (略)その後再び、アダマとティ・アマトはエデンの展示用ドームに戻されたが、偶然その時エンリルが生命の家を訪れていた。そしてモニターを見ていると、モニター上のアダマとティ・アマトはまるで彼に見られていることを察したかのように、手をつなぐと、もう片方の手で陰部を隠しながら森の中へ逃げて行った。

   エンリルはいらいらして、ニンギシュジッダに大声で怒鳴った。「奴隷を創るという目的を忘れたのか? 君たちは何をしているのだ? 我々ニビル星人の大切な生命のエッセンスをどこまで無駄にするつもりだ! あの奇妙な獣たちをエデンから追放しろ! エデンの展示ドームはこれで廃止だ。さっさと奴らをアブズの現場に送るんだ!」地球総司令官エンリルは、厳しい口調で命令するとその場を立ち去った。

   原始労働者ルル・アメル1号のアダマと2号のティ・アマトはエデンを追放され、現在のアフリカに当たるアブズの金の発掘現場へと送られることになった。彼らはそこで従順にアヌンナキのために労働した。その間、ティ・アマトは多くの子どもを出産して家族を増やし、子どもたちは14人になり、同じようにアブズの発掘現場で働いたり、金属都市のバド・テビラへ送られる者もいた。

   ルル・アメルたちにとって、アヌンナキは神そのものであり、彼らへの絶対的な服従をよく理解していた。こうしてイギギ(アヌンナキの労働者)たちの苦役を和らげる目的のために、遺伝子操作の結果誕生した人間たちのおかげで、アヌンナキたちに平和な日々が訪れるようになり、あちこちで結婚や出産ラッシュが始まった。だがその結婚は異母兄妹同士の親族間の結婚であり、政略結婚が中心であった。

   かつてニンティがニビル星から地球に連れてきた看護師の女性たちには、人間の出産に関わった功績が讃えられて勲章が贈られた。その勲章には、「カドゥケウス(絡み合う2匹の蛇)」が描かれていた。

 

 

 カドゥケウス Wikipedia

 


ノアの方舟

   その頃、ニビル星の接近による影響が各地に現われ始めており、それは地球だけでなく月や火星など、太陽系のほとんどの天体に降りかかった。エンリルは最悪のシナリオに対する解決策をあれこれ考えていた。ニビルの接近なら、アヌンナキだけならどうにか切り抜けられるだろう。だが地球で新たなミッションをスタートし直すためには、この惑星を全面的に変えなくてはならないと。またエンリルは、宇宙の創造主クリエイターの意によって起きることなので、ルル(人間たち)を決して救済してはならないと皆に念を押した。

   ニビルが太陽系にどんどん接近するにつれ、太陽の表面には巨大な黒点がいくつも現われた。その表面から巨大な炎が噴出するのを、地球からも観察できるようになった。そうした太陽の影響をまともに受けた太陽系内の星々は揺れ動き、軌道を外したりした。それは目に見えない何らかの引力の働きで、伸びたり縮んだりしていた。この異様な光景を、ニビル星にいる天文学者たちはテクノロジーの筒を通して眺めていたが、地球のある部分は白く凍りついており、そこの住民たちは次々と凍死していった。

   いよいよシェム(円盤やロケット)に乗り、地球の大洪水から避難すべきときがやってきた。位の高い者は各自専用のシェムで地上から脱出し、他の者たちはみな葉巻型の大型シェムに分かれて乗り込み、危険の及ばない場所で待機することになった。彼らは地球の遥か上空から、地球が大洪水に呑み込まれていく様子を眺めていた。

   ジウスドラとは「ノア」のことだが、古代シュメールではノアは「ジウスドラ」という名に訳される。つまり、エンキの息子と人間ルルとの間に生まれたジウスドラこそが、旧約聖書に登場する「ノアの方舟」のノアである。ノアことジウスドラは、エンキがル・マルクの妻バタナシュを誘惑した結果生まれたアヌンナキと人間のハーフだ。ジウスドラとは”輝く清らかさ”という意味があるが、彼は性格も天使のようであり、エンキがルルに産ませた子どもたちの中でも特別優秀な頭脳を持っていた。

   ジウスドラは、葦で組んだ舟の内部を防水タールで塞いで頑丈なものにし、妻のエムザラや子どもたちを乗せた後、家畜や近辺の動物を一つがいずつ中へ誘導した。動物たちはまるで、すべてを理解しているかのように勝手に集まると行儀よく舟の中へ入って行った。こうして出発の準備が整った頃、最後の乗客がやって来たが、それは航海士としてエンキから送られて来た彼の息子のニナガルだった。こうしてついに舟のハッチが閉ざされ、エリドゥの港からノアならぬジウスドラの方舟は出航した。港には、何も知らない大勢のルルたちが来ていて彼らを見送った。(略)

   大洪水が大地を襲うと、地球の揺れはますます激しくなり、真っ暗な雲が覆った。
   そんなある日、鉛のように暗い彼方から何かが、ヒューッと空を横切った。その物体こそ最接近したニビル星だった。ニビルは空を横切り、あっと言う間に消え去った。ニビル星はすべてを呑み込む勢いで赤い炎を引きながら、猛スピードで地平線の彼方へ消えて行った。ジウスドラはそれを、舟の中からテクノロジーの筒で観察していた。

   この時、地球がアヌンナキの植民地となってから、すでに120シャル(43万2千年)が過ぎようとしていた。その時、アブズの空の上空にライオンが現われ、ちょうど獅子座の時代が終わろうとしていた。その時、ジウスドラは10シャル(3万6千)歳だった。(アフリカの)アブズの北にあったアヌンナキたちの領土は、大洪水により水中に消え、エデンも呑み込んだ。方舟も大波にさらわれ、海底に沈んだ。だが方舟は内側に防水タールが塗られていたので、水中にあっても一滴の水も通さないほど頑丈にできていた。浮かんだり沈んだりしながら、ようやくある岸にたどり着いた。

   上空ではアヌンナキたちが、シェムの中からその様子をモニターで観察していた。
   地上はすべての生命が全滅したと思えるほどの無残な変わりようで、以前の地形は跡形もなく、一面水に覆われていた。それを見てアヌンナキの男たちは泣き崩れた。誰もが泣き叫んだ。「私が創造したすべてが怒り狂う海にさらわれてしまった!」と。

   40日間の大雨の後、ジウスドラの方舟は大きな岩のようなものにぶつかって停止していた。彼が恐る恐るハッチを開けてみると、空は青空に変わり、爽やかな風を感じることができた。舟は岩に乗り上げていたのだ。ニナガルも外に飛び出し、ジウスドラの肩を抱いて、興奮しながら大声で笑い続けた。ジウスドラは早速そばに祭壇を造り、船の中で生まれた子羊を一匹捧げ、命を救ってくれたエンキの神に感謝の祈りを捧げた。「主エンキを褒め称えよ! 主エンキに感謝せよ!」

   エンキとエンリルは着陸場所を探しながら地上を伺っていたが、ジウスドラの舟が岩に乗り上げているのを発見した。2人は驚きのあまり、悲鳴を上げて抱き合った。そこは洪水の前はアララト山の頂上だった。彼らはジウスドラと再会したが、エンリルは、「全滅したはずのルルがまだ生き残っていたとは!」との思いに怒りが爆発しそうだった。自分は地球総司令官であり、アヌンナキとイギギにあれほどルルを救助しないよう命令したのに、彼らはそれを無視したのだ。

   「地球人には一切関与してはならないと誓わせたのに、バカにされたもんだ。エンキ、よくも掟を破ったな!」エンリルはエンキを睨みつけた。エンキは言った、「何も違反などしておらん。あれは単なるルルではない。私の息子だ! エンリル、間違えるな。ジウスドラはアヌ様の孫なんだぞ」 エンキは自分の夢枕に現われたガルズのお告げの秘密を皆に明かし、「地球は地球人に任せて、ハーフのジウスドラにするべきことを伝えるように」と言われことを話した。

   エンリルは内心、大きなショックと混乱を感じていたが、話を聞き終わるころには落ち着きを取り戻していた。すると突然エンリルは、ジウスドラと彼の妻エムザラの手を取り祝福して言った。「人間たちを再び蘇えらせたジウスドラとエムザラに神の祝福あれ。末永く子孫を増やし、地球を自らの子孫で満たしたまえ!」 エンリルは後に、「ヤーゥエの神」として知られるようになる。


  book『人類創世記 イナンナバイブル』 愛知ソニア著 ともはつよし社

                          抜粋