結論

     * 点字構造解説
     * 点字は6個の点で一文字を表すことを基本とし、拡張として文字の前にModを付けることで表現の幅を広げる。
     * 日本語の50音は上三角(124番)を用いて母音を、下三角(356番)を用いることで子音を表し、組み合わせることで50音を表す仕組みである(ワ行とヤ行は例外)。
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     * 例外と記号の配置 : 点N個で表せる文字数が2のN乗であることを考慮すると3個の点で表せる子音は8種。子音は50音(10行)の内2行分足りず、母音の方は3段分余ってる。
     * この余った母音3段分24個にワ行・ヤ行・記号・識別符が割り当てられている。
     * ワ行(ワヲン)は母音部=点0、ヤ行は母音部=点4に配置されている。なお(ワヲ・ヤユヨ)は子音部が母音アウオの配置に対応している。
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     * 濁音(゛)と半濁音(゜) : 濁音は文字の前にModとして濁音符(点5)を配置することで表現する。半濁音は文字の前にModとして半濁音符(点6)を配置することで表現する。
     * 拗音(ゃゅょ)と合拗音(ァィゥェォ) : 拗音は文字の前にModとして拗音符(点4)を配置することで表現する。合拗音は文字の前にModとして合拗音符(点26)(非公式呼称)を配置することで表現する。
     * 拗音(合拗音)と濁音(半濁音)の合成 : 拗音(合拗音)かつ濁音(半濁音)である音はその二つのModを重ねることで表現する(拗音符(点4)+濁音符(点5)=拗濁音符(点45))。
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     * エ段の拗音 : 忘れられがちだが拗音には「エ段」が存在する(シェやチェなど)。つまり「サ行」の拗音は「しゃ・しゅ・しょ」ではなく「しゃ・しゅ・しぇ・しょ」である。ただし一部のエ段の拗音は公式では定義されていない。
     * ヴの扱い : 「ヴ」「ウィ」は「ア行」の濁音・合拗音扱いだが、「ヴァ・ヴィ・ヴェ・ヴォ」は「ハ行」の合拗濁音という扱いである。
     * 第二拗音(第二合拗音) : 一つの行に対応した拗音(合拗音)が複数存在する場合がある。こういう第二拗音(非公式呼称)は数が少なく行に1~2個程度である。
     * 第二拗音は隙間が空いているなら(第一)拗音の行に挿入し(スィ・ティ・トゥ)、隙間がない場合は第二拗音符(点46)を用いて表す(テュ・フュ・フョ)。
     * 濁音化 : 各音符は濁音符(点5)を付ける(重ねる)ことで対応した濁音に変化するという特徴(関係)が保たれている。具体的には拗音・合拗音・第二拗音などは濁音符(点5)と重ねることで全てが対応した濁音になる。