はろー
引き続き寝込んでおります。
寝て、起きて、トイレいって、飲み物飲んで、寝ての繰り返し。
こういうの久しぶり。
小さい頃体がスーパー弱くて入院とかしてて。
その時のことをなんだか思い出した。
当時住んでいたマンションの下はちょっとした溜まり場になっていて。
僕の住んでた部屋、201号室からはその溜まり場で遊んでいる子たちの声も聞こえるし、窓から覗けば見えるところだった。
小学一年生になったばかり、もしくは少し経っていたかもしれない。
熱を出し今のように寝込んでいた時のこと。
例の溜まり場から楽しそうな声が聞こえてきた。
どうやら誰かが買ってもらったミニ四駆のコースを持ってきてみんなで走らせている。
ミニ四駆のコース。
そんなものはプラモデル屋だったり何かの大会じゃないとお目にかかれないと思っていたのに。とんだ富裕層がいたもんだ。
ちなみに僕は今はなき墨田区八広の『ビッグフット』というところでよく走らせていた。
楽しそうにみんな自慢のミニ四駆を走らせている。
窓からずっと覗いてた。
親には「何してるの、横になってなさい」と。
そりゃそうだ、39度近くの熱。
寝て早く治す、それ以外何もない。
だけどどうしても、どうしてもそこでみんなと走らせたくって無理を言って「30分だけ」という条件付きで外に出れた。
自分の家の下で走らせられるなんて考えたこともなくてそれはもう最高の一言。
時間はあっという間に過ぎ、泣く泣く家に戻る。
あー早くよくならないかなーと5分に1回は思ってたかもしれない。
次の日、また家の下でミニ四駆が走る音が聞こえた。
親は妹を連れて公園に遊びに行っていて、たまたま家には誰もいなかった。
まだ熱はあるし、体調も良くないけれどミニ四駆の音が聞こえた時だけは元気になっていたような気がした。
ミニ四駆片手に外に出て一緒に走らせる。
夢中になりすぎて結構な時間が経っていた。
さすがになんかやばいなーと感じ、家に戻りまた寝る。
熱は下がらないし、喉がぐーっと奥の方から手前まで腫れてるのが自分でもわかるくらい。
その夜、病院に行くとそのまま入院と言われた。
詳しい病名は覚えてないが、扁桃腺が腫れすぎて状態によっては手術だと。
小学一年生にとって『手術』というワードはとても怖すぎるものだった。
死ぬんじゃないかってくらい。
少し我慢して寝てればよかったって死ぬほど思ったし病院で泣きじゃくったのを覚えてる。
1、2週間くらい入院したと思う。
その間、病院内で勉強をし、お見舞いで持ってきてくれたコロコロコミックとボンボンを読み、すげー奴なんかはミニ四駆を持ってきてくれた。
流行りだったってのもあるけど同じの3台くらいあった気がする。
扁桃腺の腫れは徐々に引いていき、手術は免れた。
入院のおかげで献血には慣れたし、夜の病院とかも怖くない。思い返せば嫌なことはなかったかもしれない。
しいて言うならご飯の味が薄かったことくらい。
退院の日。
病院の下にあるレストランでスパゲッティを食べて帰った。喫茶店のによく似ていたと思う。
久しぶりに帰る家。
なんだか妙に新鮮な気持ちで、家のにおいってこんなだったっけ、とか思った。
その日は随分なご馳走が出たっけ。
今思えば風邪をちょっとこじらせただけだったのに大騒動になってしまっていたなー。
ご飯の準備が整った頃、お父さんが帰ってきた。
玄関に行くとなんか大きな荷物を持ってた。
なんとミニ四駆のコースだった。
4台走らせられるやつで交差する坂とかあって。とっても豪華なやつ。
まさかのプレゼント。
どうしたの?どうしたの?って何度も聞いた。
「パチンコで勝って交換してきた」と。
その時はすげー!って喜んでたけど今思うとしょーもない。
いつもはとろとろ食べてるご飯もさっさと食べ終えコースを組み立てる。
すげー
家の中にコースあるー
ってしみじみ感じていた。
それからというもの、僕の家はいい溜まり場になりよく友達が遊びに来ていた。
風邪引いたとしてももう外に出ないようにってことでお父さんが手に入れてきてくれたんだなーと。
後日談ではあるけれど、部屋の隅にレシートが落ちていて開くと『トイザらス』と書かれてた。
なんでパチンコだなんて嘘ついたんだろ?
ではでは~