私は留学をする時、目的をその国に移住することにしていました。

行ったこともない国だったのに、その時は本気でした。

日本なんて、政治家や官僚の腐敗、宗教集団によるテロ、

尊属殺人や卑属殺人、いじめや過労死問題など、

悪いことばかりに目を向けて、こんな国は捨ててやる!という間違った認識でした。

 

 

確かに悪いこともあるのですが、

日本以外にそれはないか?日本だけに起きていることか?というと、

そんなことは全くなく、世界どこに行っても良いことと悪いことがあります。

 

 

もちろん移住を目的に留学する人はほんの一部の人達だと思います。

でも私が留学の仕事をしている時にも、永住権が欲しいという希望で、

留学をする方が珍しくはありませんでした。

中には「永住権が取れる留学プログラムを作ってください。」

というリクエストさえありました。

 

 

もちろんそんなプログラムはありません。

永住権が取れるかどうかは、それぞれの国のしかるべき機関が、

それぞれの基準で発給するかどうかを決めますし、

何をどうすればその基準を満たすかは、個々によって違います。

ビザの専門家でもなんでもないに、勝手にこれで大丈夫なんて言えません。

 

 

他にも永住権が欲しいがために、有利になるであろうコースを受講する人は珍しくありませんでした。

当時は美容師、調理師、福祉士、整備士、溶接工、その他にも色々とありましたが、

2年くらいのコースで永住権申請に有利になるコースを受講する人が日本人以外でもたくさんいました。

でも、卒業後にその仕事に就く気はない。

でも持っている資格や技術は勉強した分野だから、それ以外ではあまり採用されない。

 

 

仮に永住権が取れても、その後は働かなくても遊んで暮らせるくらいお金持ちならいいですが、普通は働かなければなりません。

その後の生活でその仕事をする気もないのに、

ビザのためだけに留学をするのは、自分がハッピーになりません。

 

 

私が最初そうであったように、どんな仕事でもいいから、

その国で働いて暮らしたい、という目的は間違いだと思います。

そういう学生さん達に、

「今いるこのビルの清掃の仕事を一生してくれるなら、永住権のビザあげるって言われて、それをやりますか?」って聞くと、

全員が「それはちょっと・・・」と答えました。

 

 

自分のやりたいことを探すって難しいと思います。

私だって何やりたいか、ちゃんと答えられません。

でもやりたいことをやっていれば、場所が日本でも海外でも、

どこに行ってもハッピーになれます。

移住を第1目的にしないで、何をしたいかを先に見つけましょう。