コンピューター世界のリアルな世界観の中での格好良い音楽と迫力満点の戦闘シーン〜トロン・レガシー | 坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ

坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ

メインテーマは野球、ラグビーを中心としたスポーツと映画です。

サブテーマとして、トレーニング、筋肉、書籍。ドラマ。料理のことを記事として掲載しております。



1982年に世界初のデジタル・コンピュータ・グラフィックス(CG)を導入したSFアドベンチャー「トロン」の3D版続編、映像革命の新作映画として話題の3D映画“トロン・レガシー”の紹介です。



【作品概要】
 
 デジタル業界のカリスマとして名を馳せていたエンコム社CEO、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が当時7歳の息子サムをひとり残し、謎の失踪を遂げてから20年。27歳に成長したサム(ギャレッド・ヘドランド)は父から届いたメッセージに従い、父の昔のオフィス(ゲームセンター)地下に秘密の研究室を発見した。サムはPCの操作中、突然閃光に包み込まれ、コンピューター世界に入り込む。父がかつて夢見た理想の世界の光景が現実となってサムの目の前に広がっていた。だが、父の行方は知れず、独裁者クルーに命を狙われるサムを救った謎に満ちた女性クオラ(オリヴィア・ワイルド)は、父の手掛かりも握っていた。
人類の存亡を脅かしあらゆる不完全性を排除する、美しく危険な世界「トロン」の秘密とは?そこでサムは未知の敵と激戦を繰り広げながら“トロン”に隠された秘密=究極の真実に迫る。

--------------------------------------------------------------------------------
《前作「トロン」あらすじ(参考)》
 エンコム社は米国防総省にも通じる巨大なネットワークを持ったコンピューター会社。デリンジャー社長の独断専行に、エンジニアのアランは反発し、同僚のローラと共に、フリン(ジェフ・ブリッジス)の経営するゲーム・センターを訪問。フリンは将来を嘱望された天才エンジニアだったが、その有能さを恐れたデリンジャーに会社を追い出されていた。
 「デリンジャーが好き勝手にプログラムを作り変えており、トロンというプログラムを使って、デリンジャーのマスター・コントロール・プログラムを監視しようとしたが、うまくいかない」とアランはフリンに語る。
 フリンはアラン、ローラと一緒にエンコム社に忍びこむ。フリンが端末機に座り、コンピューターを作動させようとした時、レーザー光線が照射され、朦朧とした意識の中で目覚めたフリンはコンピューター世界に飛ばされたことに気付く。フリンはコンピューター戦士のトロンに出会い、「コンピューター内にあるマスター・コントロール・プログラムによって、すべてのプログラムが支配され、その執行官がサークであること」を聞かされる。
 トロン、フリン、そしてもう1人の囚人ラムと共にに電子闘技場に連れ出され、3人は敵方の闘士3人とともに生命を賭けたライト・サイクル・ゲームをやらされる。フリンらはゲームの途中で逃げ出し、サーク配下の戦士との壮烈な戦いの末その戦いに勝ちを収めた。再びフリンは人間世界にもどり、デリンジャーは失脚した。
--------------------------------------------------------------------------------

原題:Tron: Legacy
監督:ジョセフ・コジンスキー(デビュー作)
製作:ショーン・ベイリー、ジェフリー・シルバー、スティーブン・リズバーガー
音楽:ダフト・パンク
キャスト:
ジェフ・ブリッジス(「クレイジー・ハート」でアカデミー賞 主演男優賞、「アイアンマン」「ビッグ・リボウスキ」「フィッシャー・キング」」「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」「ラスト・ショー」「サンダーボルト」)、ギャレット・ヘドランド(「トロイ」「エラゴン遺志を継ぐ者」、オリビア・ワイルド(ドラマ「The OC」)、マイケル・シーン、ブルース・ボックスレイトナー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(2010年アメリカ 135分)

【所感】

 この映画の売りは、3Dによるスタイリッシュで近未来的な美しい映像、クラブシーンをリードし続ける仏のエレクトロ・デュオ“ダフト・パンク”の重低音が響くテクノ音楽、コンピューター・プログラムの中での黒を基調とした中に青白い光が輝く独特な世界観なんだと思います。視覚的には、乗り物、建物、コスチューム等、個人的には好みのデザインでした。黒が基調のCGということもあり目が多少疲れるので、元気な時に見た方が良いとは思います。
 
 ストーリーはもう少し深み(具体的には親子の愛情、男女の恋愛、トロンとフリン等個々の人間関係、現実世界の続き)が欲しかったのと、設定に関して解せない箇所がいくつかありました。また難解な世界観や独特な用語に関する説明(登場人物がセリフで説明)に時間を取られ過ぎたかなと思います。また、ディスクの戦い・ライトサイクルの戦い・空中戦等の戦闘シーンにも多くの時間を割いていましたが、3Dがフル活用されて面白かったと思います。
 
 2010年度に何度も見た迫力の映画予告からの期待からか、鑑賞前はストーリーも含めて“アバター”レベルの過大な期待を抱いていましたが、正直なところストーリーは至って普通という感じで、ストーリーに関してだけ言えば拍子抜けでした。しかしながら、迫力の映像と音響がストーリーを補って余りある位素晴らしかったことから映画館(できればIMAX等3D上映館)で見るべき作品でしょうし、実質的な主役のジェフ・ブリッジス(CG処理で複数役)の演技も良かったので、総合的にはおすすめできる作品です。映画というよりは、一種のアトラクションとして観れば結構いけると思います。