発明大国アメリカ。バイオテクノロジーやソフトウェアだけに限らず、科学技術や文化にも独自な発展をしてきた多民族近代国家。エジソンの発明やマイクロソフトの特許品なで世界を席巻するバテント天国。 政治や経済同様、特許の歴史も、日本をはじめとする他の主要国とは違う道を歩んできました。大きく違う考え方としては二つあります。一つ目はサブマリン特許と言われる悪名高い考え方です。これは日本企業も痛い思いをした制度ですが、特許の存在を隠しておいて、さんざん作らせたり、売らせたりさせておいてから、特許の存在を告げてライセンス料をがっぽりとる事が出来る制度。もちろん期限をさかのぼって請求出来るから金額はハンパじゃないことはおわかりになると思います。権利期限が長期に渡るやり方なので、何十年も前の特許を隠しておいて、世界中に商品やサービスがあふれている状況で突然浮上するサブマリン(潜水艦)として知られている制度です。これは世界中から批判を浴びたために数年前に取り止めになりました。 もう一つは先発明主義と言われる
もの。これは先に発明した人を発明者として認めるというもの。これは一見、あたりまえのように思えますが、発明家や技術者がしのぎを削って秘密に開発実験をしている事を後に発明された明確な期日を証明することは困難であり、さまざまなトラブルのもとにもなりかねません。こうした事を避けるため他のほとんどの国は、発明された期日を明確にしやすい、先出願主義と呼ばれる制度をとっています。 サブマリン特許は近年廃止され、特許としての権利期間は他の国と同様に出願されてから20年間に限定されました。 今回の報道によれば、先発明主義から先出願主義への移行が決まったようです。ようやく世界各国との歩調に動きだしたようです。
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