モデリングスタート | CINEMA4D(Prime)レポート

CINEMA4D(Prime)レポート

3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

これからいよいよモデリングをしていきますが、このモデリングには決まった作り方と言うものがないんじゃないかな~と思います。

3DCGソフトは、あくまで形を作っていくための”道具”です。
道具の使い方は人それぞれですから、モデリングのやり方も人によって違ってくると思います。
例えばキャラクターの顔を作る時も、ポリゴンを1枚1枚作って形を作っていく人もいれば、立方体や球体オブジェクトなど、ある程度形が決まっているオブジェクトから作っていく人もいます。
ですからモデリングのやり方には”絶対こう作らなければならない”と言う決まりはないと思います。

モデリングのやり方を覚えるには、チュートリアルや参考書などを見てやっていく方法もありますが、あまりその作り方に固執してしまうと、モデリングの考え方も固執してしまうかもしれません。
どのやり方が自分に合っているのか、たぶん練習を何度もやっているうちに分かってくると思いますので、本やチュートリアルは、あくまでも”ヒント”みたいなものだと思って見た方がいいような気がします。

これからブログに載せていくモデリングの方法は、私がCINEMA4Dを半年間触ってやってきたやり方です。
ですからブログの内容を読まれる方は「こんなやり方もあるんだ・・・。」くらいに留めておいて、後は自分なりにどうやったら正確なモデリングが出来るか、自分流のやり方を考えてみて下さい。
もしかしたら私の作り方なんかよりも、もっといい作り方が見つかるかもしれませんから・・・・(^^;

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では早速モデリングスタートです。

本当はこれから使う色々なツールや機能の説明をしていきたいんですけど、それを1個1個全て説明してしまうと、いつまでもモデリングが出来ないので、それらの機能はモデリングをしながら説明をしていきたいと思います。


最初は何を作ろうか迷いましたが、やはり私の最終目標はゲームのキャラクターを作る事なので、ゲームに関係するアイテムを作っていこうと思います。

そこで今回は”樽”を作ってみます。

まずは樽の形に近い円柱オブジェクトを選択します。
photo-79.gif
属性マネージャの設定数値を次のように変えます。
photo-86.gif
属性マネージャを見ると、立方体オブジェクトにはなかった”キャップ”と”スライス”と言うオプションがあるのが分かります。
オブジェクトによって属性マネージャのオプションも色々変わってきます。

”キャップ”オプションには、円柱の上の面と下の面にキャップをつけるかどうか設定したり、フィレットと言う設定をする事でそのキャップの角を丸くしたりする事が出来ます。
また”スライス”は円柱を軸方向に切りたい時に設定します。
しかし今回は、これらの設定オプションは使わないので”オブジェクト”の設定値だけ変えて”編集可能にするphoto-78.gif をクリックします。

これでモデリングが出来るようになりました。

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”編集を可能にする”をクリックしたオブジェクトはモデルモードになっています。
photo-84.gif

”モデルモード”にすると、オブジェクトの移動、回転、スケールが出来ます。
このモードはモデリングとアニメーションの作業の時に使います。
もう一つ”オブジェクトモード”と言うのがありますが、これはスケールを使ったアニメーションの時にだけ使いますので、必要のない限りモデルモードを選択して作業します。

次に樽の形に膨らませたいので、円柱オブジェクトの側面のエッジを選択します。
アイコンパレット(モード)にあるエッジモードphoto-87.gif を選択します。
そしてメニューの”編集”の中にある”ループ選択”を選択します。
photo-88.gif
ループ選択は、円状につながっているポイント、エッジ、ポリゴンをぐるっと選択する事が出来ます。
エレメント(ポイント、エッジ、ポリゴン)の選択はライブ選択などでも出来ますが、ループ選択の方が1クリックで簡単に円状に選択出来るので便利です。
これからモデリングをすると、このループ選択をよく使います。

オブジェクトのエッジ部分にマウスを重ねると、ループ上に白い線が出てきますので、自分が選択したいエッジをクリックします。
しかし側面のエッジは2本ありますので、これも一緒に選択したいところです。
そこで複数の選択をする為Shiftキーを押しながらクリックします。
すると2本の線が一緒に選択された状態になりました。

今度はこれをスケールツールphoto-91.gif を使って拡大させていきます。
スケールツールをクリックして、オブジェクトの外側でマウスをドラッグしながら樽を膨らませていきます。
photo-90.gif

次に樽の木を止める金属の部分を作ります。

マウスの右クリックを押してメニューを出し、ナイフツールを選択します。
photo-93.gif
ナイフツールはポリゴンオブジェクトをカットする事が出来ます。
カットするとそのカットした線に沿って新たなポイントとエッジが出来ます。
今回は樽の丸みに沿ってカットしたいので、属性マネージャの”オプション”にある”モード”から”ループ”を選択します。
photo-94.gif
ループを選択する事によってオブジェクトを円状にカットする事が出来ます。

まず上の方からカットしていきます。
photo-95.gif

次に真ん中を2箇所、下の方を1箇所カットします。
これで側面に4本のカット線が出来ます。
photo-96.gif
それと上の面と下の面のポリゴンもカットします。
photo-98.gif

カット出来たらポリゴンモードphoto-97.gif を選択して、ループ選択を選び、樽の側面にあるポリゴンを写真の様に選択します。
この時もShiftキーを押しながら選択します。
photo-101.gif


次は選択した部分にボリュームを出したいと思います。

ポリゴンを選択した状態でマウスの右クリックを押し、メニューを表示させ押し出しツールを選択します。
photo-100.gif
押し出しツールは、選択したポイント、エッジ、ポリゴンを押し出す事が出来るツールです。
ツールを選択したらマウスをビューポート内(オブジェクトの外側)でドラッグさせます。
すると選択した部分が押し出されます。

これで大体の形が出来ましたので、アイコンパレット(ツール)にあるレンダリングphoto-103.gif を選択して見てみます。

photo-104.gif

樽の形が完成しました。

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今回の作業はとりあえずここまでです。
次回はこの樽にマテリアルを貼り付けて、もっと樽らしくしていきたいと思います。