今回はモデリングした時計を使って床と背景の色が一色になるようにして、影もつけたいと思います。
背景、床、照明を設定しない状態でレンダリングすると、時計は真っ暗な背景の中にポツンとあるだけの状態になっています。
(注意:照明が当たっているように見えますが、これはデフォルトライトと言う仮の照明がついている状態です。この照明はソフトを立ち上げると自動的につきます。)
そこに床オブジェクトと空オブジェクトを設定すると・・・
今度は背景が薄いグレーで床が濃いグレーで表示されました。
とりあえず背景が真っ黒な状態ではなくなりましたが、床と背景の色が別れていてモデルがかっこよく見えません。
この状態を直していきます。
まずマテリアルマネージャで新規マテリアルを1個作ります。
属性マネージャの「基本」にある”反射”のチェックを外します。
「基本」の隣にある「カラー」を選択して”V”の白い縦バーをクリック&ドロップして一番右端に寄せます。
これで白になります。
色を変える方法は他にもあって、HSVの%の数値を変えたり”カラー”と書いてある横の四角いボックスの色をクリックすると、カラーピッカーのウィンドウが出てくるので、それでも色を変えることが出来ます。
マテリアルの色が変わったので、属性マネージャのマテリアルの上でマウスをクリック&ドロップして、オブジェクトマネージャの床オブジェクトと空オブジェクトのファイルに適応させます。
ファイル名の上辺りにマウスのポインタを重ねると”↓”と”+”のマークが出るので、その状態になったらマウスを放してください。
これでもう一度レンダリングしてみます。
見ての通り背景は白くなりましたが、まだ床の色が変わってないので境界線がばっちり見えます。
次は、床の色を背景の白と同じ色にしていきたいと思います。
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床オブジェクトのファイルを選択した状態にして、「タグ」→CINEMA 4Dタグ→コンポジットを選択します。
タグには様々な種類がありますが、このコンポジットタグを使うとレンダリングに影響を与えることが出来ます。
属性マネージャを見ると様々なオプションがあるのが分かります↓。
今回はその中にある「背景に合成」を使うので、チェックボックスをクリックしてチェックを入れます。
これでもう一度レンダリングしてみると、床オブジェクトが空オブジェクトの背景の白と馴染んで、境界線が完全に見えなくなりました。
でもこの状態だと空中に浮いているように見えるので、次は照明オブジェクトを設置して影を作ります。
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ライトオブジェクトを3つ作ります。
とりあえず今回は普通のライトを3つ使うので「ライト」を3回クリックします。
オブジェクトマネジャを見るとライトオブジェクトのファイルが3つ出来たので、まずは最初の「ライト」を選択します。
移動ツールを使って時計の正面の方に移動させます。
カメラアングルは上から見た状態になってます。
同じようにして「ライト.1」を右側にして「ライト.2」をやや斜め後ろの位置に↓設置します。
そして3つのライトを全て選択して、Y軸の方向に引っ張り移動させます。
次に3つの照明の明るさと色を変えていきます。
まず「ライト」のファイルを選択して、属性マネージャの”影のタイプ”を”シャドウマップ(ソフト)”にします。
”強度”は100%のままです。
「ライト.1」の設定は”カラー”を薄いブルーにして”強度”を78%くらいにします。
先ほど作ったライトより若干暗くなります。
「ライト.2」の設定は強度38%くらいにします。
ライト.1よりさらに暗くなります。
注意:今回の数値は大体の数値なので、絶対この数値じゃなきゃダメというわけではありません。
これでレンダリングしてみると・・・・
はい!綺麗な影が出来ました(>▽<)/
背景の白が眩しくてブログの写真を見てると目が痛いと言う人の為に、背景に色のついたバージョンも作ってみました。
背景と床が馴染んで影がつくと、写真撮影の現場で撮ったような感じになりますね(^^)。