生きることは基本的には辛い事です。

 

 この世の中で、生きることが楽しいと思える人は、そう多くはないでしょう。

 

 そして、生きていて楽しい人も、生きていて楽しくない、死にたいと思う時はあります。

 

 人生とは苦しいものなのです。 

 

 

 明日の食事も、寝床もなくて、本当に辛くて、死にたい思いをしている人もいれば、

 

 食べ物や住む場所があり、公私上手くいっているように見える人にも、誰にも言えない悩みがあり、死にたい思いをしている人もいれば、

 

 裕福な暮らしをしている人でさえ、死にたいと思っている人もいます。

 

 

 でも、反対に、明日の食事も、寝床もなくて、本当に辛くても懸命に生きようとしている人もいれば、

 

 大きな失敗や挫折を経験しても、死にたいと思わず、何度も立ち上がる人もいれば、

 

 死にたいと思ったことがない人もいます。

 

 

 では、「死にたいと思っている人と、死にたいと思わない人の大きな違いは何か」

 

 

 それは、

 

 

 

「自分の理想の場所の位置」

 

 

 

です。

 

 

 話は少し逸れますが、なぜ、人間だけ他の動物と違って自分で自分の命を絶つことがあると思いますか?

 

 それは、「人は将来のことを考えることができる唯一の生き物だからです」 

 

 故に、現状から、将来の事を予測し、その将来が自分の理想から離れていた時に、人は悲観します。

 

 そして、その理想に、現状からはどうしても到達できないと判断し、また、その理想を下げられない時に、人は自死を意識したり、自死に

 走ったりします。

 

 

 そう、 「死にたいと思う人は真面目」なんです。

 

 

 

 自分の理想を実現するために、頑張ろうとしすぎて、その理想の実現の困難さに絶望し、また、理想を下げる自分は恥ずかしい

 

 と思い、つい頑張ってしまって、パンクしてしまうんです。

 

 

 

 冒頭でも述べましたが、生きることは基本的には辛いことです。

 

 

 なぜなら、

 

 

「人生は修行の場」

 

 

 だからです。

 

 人生は、魂を磨く場所です。

 

 辛くないわけないでしょう。

 

 ですが、死後に地獄に行きたくないから、良い行いをしようとか、

 

 人のためになることをしようとかしなくてもいいです。

 

 そうしてしまうと、「自分の生きたいように生きれない」ですからね。

 

 

 人は、「何かの目的を持って産まれてきます」

 

 

 そして、「その目的を達成するために、人はこの世に産まれてきました」

 

 

 ですので、「良いこと・良い行いとは、人によって違います」

 

 

 

「自分が良いと思えることをしてください」

 

 

 何も、ホームレスの方に、食事を分け合える事だけが、良い行いとは限りません。

 

 ホームレスの方に、「就職先を紹介する事が良い行い」と思う方もいれば、

 

 「何もしない・敢えて助けないほうが、その人が一人で生きていく上では、結果的には良い行い」と考える人もいます。

 

 変に偽善者ぶらずに、自分の正しいと思う事を貫き、人生を楽しめればそれでいいのです。

 

 

 苦しくて、死んでしまいそうな時は、自分の理想を下げればいいのです。

 

 借金が返せなくても、別に自己破産してしまってもいいじゃないですか。

 

 仕事を失って、次の就職先が見つからなくて辛ければ、職種の門戸を広げればいいじゃないですか。

 

 失恋して、死んでしまいたければ、自分が納得できるほど幸せになって、見返せばいいじゃないですか。

 

 

 それでも、自分の理想を下げることができずに、死にたい気持ちが変わらないのなら、私は止めません。

 

 しかし、そこで生きることを放棄しても、同じ壁にぶつかったときに、あなたはまた問題を放棄してしまうでしょう。

 

 逃げることは悪いことではありません。鹿だってウサギだって、チーターに追いかけられたら逃げます。

 

 しかし、自死は「放棄する事です」

 

 

 一回くらい逃げても、最終的に目的を達成できればそれでいいんです。

 

 

 本当に辛くて、どうしようもないときは、逃げてください。

 

 

 人は、「頑張ろう」と思った瞬間から、変われていますから。

 

 

 

 

 長くなりましたが、今、死にたいと思っている人は、

 

 

 

自分の理想をさげてください

 

 

それでもダメなら、

 

逃げてください

 

 

そして、

 

 

 

「自分が正しいと思えることをして、生きてください」

 

 

 

 

 

 そうやって生きているうちに、気づいた時には、あなたは「死にたい」などと、思うことはなくなるでしょう。